二十四節気の内の、大寒にあたる。一年で一番寒い日を云う。旧暦では師走で、新暦の今月末がお正月。旧正月とも春節とも云い、本来はこの後、節分が来て立春。然し、春とは名ばかりで、天気は悪く雪の空が多い。節目を大まかに分けて呼ぶ。
疲労困憊すると、耳鳴りがする。雨が降ること、湿気が多いと耳の中が痒い。この天気予報は当たる。洗濯物が乾かない。室内は乾燥気味であるから、丁度いいが、狭くなって見苦しい。風だけが通る場所はないものか。乾燥機に入れて乾燥させる。
我が家では、夕方帰宅してから洗濯し、竿をに干す。朝にはカチカチになっている。少しばかり湿ったのを取り込み、室内に下げて乾かす。これに最低は三日かかる。休みの日には、3時頃には仕舞う。乾いているようでも、僅かな湿りが気になってしまう。
洗濯時の水は、風呂の枇杷湯を汲む。これで洗うと、臭さがない。枇杷湯には体臭を消す働きがある。花芽や種にはむろんだが、枇杷葉自体が消臭効果を発揮する。枇杷葉茶を飲みだして略、10年が経つ。あの独特の、加齢臭が消えてしまったのだ。
これには驚いた。香水やオーデコロン、オーデパルファム等の人工的な匂いではない。花芽の匂いがして、体臭がしなくなった。これには、びっくりしてたまげた。そのことに気づいたのは、銀河に依ってで、脱走の度に、はたまた気紛れに洗われていた。
動物の持つ習性で、銀河は凄く嫌がった。こっちは蚤やダニが気になるからだが、銀河にとってはありがた迷惑。風呂場に連れて行かれても、逃げ場がないのを鳴いていた。枇杷湯で洗われるのには観念していた。シャワーは、カルキ臭を嫌がったもの。
枇杷湯で洗っている内に、毛艶が良くなり、しっとりしてきた。それは銀河も気にいっていた。尤も、枇杷葉茶を飲んでいたからだが、排泄物の臭いが極端に消えた。猫の尿は独特のもので、野良猫の来たことは、直ぐにわかる。枇杷葉茶の効果の現れだ。
長い年月に於いて、枇杷葉茶を飲み続けていれば、思わぬ効果が様々なことに効くことに気づく。疾病の前触れだったり、体調の異変を知らせたりする。同時に、それと察することにも敏感になる。自然治癒能力を働かせ、体の持つ機能を援けてくれる。
昨年の夏中、見事な花を咲かせた。挿し木で増えて、季節を忘れずに咲いてくれる。愛おしさや健気さを想う。