眼に青葉、山時鳥、初鰹の季節。枇杷葉の新芽に、イラが見えるので、捕っていく。白枇杷の新芽も齧っている。何気なしに、眼をやると青い実が見えた。先日、袋かけを見落としていた。4枝あり、10粒ばかりが付いている。貴重な白枇杷に、そっと袋をかけた。
藤の花も、日陰にあたる場所のは、未だ咲いていない。太陽の恵みのありがたさに、桐が綻んできた。栴檀も葉をつけ、じっくりと準備をしている。クリスマスローズの零れ種が、たくさん芽を出している。芍薬も、随分と葉を繁らせている。新緑萌えいずる頃である。
我が家には、蝶道があるらしい。午前と午後に、黄たて揚羽と、黒揚羽が必ず通る。然し、携帯では動きが速過ぎて撮れない。動画にすればいいのだが、何時も後で気づく。あの美しい羽色の輝きは、ほんとうにうっとりするもの。自然からの贈り物に感謝するのみ。
ナルニア国。馬と少年を終える。毎晩の愉しみに読むので、遅々として進まないが、確実に読破している。子どもの頃には、読めなかったので、還暦を過ぎての面白さに、すっかり填まってしまった。貧乏であったことも、本を買えなかったことも、決して恥ではない。
スズランが一斉に咲き始めた。と言っても、日本のではなく、ドイツスズランで、南側のはそろそろ終わり、玄関脇のに転じている。此処はドクダミや、夏枯草がぎっしりあり、スズランは家の際を埋めている。その繁殖力に驚きつつ、国内産のは咲いても消えてしまう。
きらん草が急に殖え、麦も青い穂を風に揺らす。林檎、李、西洋李、かなり大きくなったが、実は難しい。しーちゃんちのアーモンドの花、可憐に咲いていたけど、実が生るって。お隣には枇杷葉とアケビがあった。何かで繋がっていることに感激。声かけているかな。
リエさんに送った山菜で、どれもよろこんでもらったけど、蕨が太くて軟らかかったと言われ、選んでおいてよかった。とうれしく、祖母が生前していたことを、覚えていたことに感謝。差し上げるのは佳い物を、家で食べるのには、残り物で充分と話していたことだった。
金星。冬の宇宙に輝くさまには、燦然としたきらめきがあるもの。寒ささえ我慢すれば、素晴しい天体ショー。