娘も息子も同じ月の生まれで、恒例となっている誕生日会は、いつもの如く母の日と重なる。嫁には予め話していたので、野菜苗をもらう。色々と種類があるのが愉しみ。何よりも、無農薬で作れるのがいい。西瓜も買っておくかな。出来栄えはさて置き、庭を見渡してみる。
芋蔓を植えておく。嫁と孫とで、空いている箇所に横たえる。土を被せて水を遣る。隣人が草取りをしているので、ドクダミをもらえないかと断る。まあ、所有者の物ではあるが、薬草にまでは用いないらしい。尤も、根槐が必要なので、時期は寒中だが、黙っては採れないよ。
瓜や、メロンが伸びてきたら、枇杷葉に絡ませようと、プランターを根元に置いた。トマトと胡瓜は支柱が要るので立て置く。ピーマンは下の孫の好物とかで、我が家に植えておくそうだ。井原西鶴ではないが、花と実を楽しめ、収穫できる物は張りがある。水遣りは忘れない。
茄子を植えた時には、カメムシのオンパレードに仰天した。水遣りが足らなかったものか、実は硬く難儀であった。土は湿り気があるのがいい。孫等がせっせとしてくれた麦踏で、元気に育っていることを見せた。はだしのゲンだよ、に静かに頷いていた。戦争はいけないこと。
手巻き寿しも片付き、紅茶を淹れて飲む。団欒の一時は経つのが速い。2時間ほどを過ごして帰って行った。3連休も早く過ぎた。しなけらばならないことは略できたので、ほっとする。そろそろ炬燵も上げねば。梅雨時期が寒くて長雨というのは、百足が多いのかもしれない。
体調に気をつけ、疲労を溜めないようにしなければ、と思うが現実は厳しい。枇杷葉での手あてをしつつ、現状維持を保とう。右の肩が痛く、我慢できずに灸をし、その後枇杷葉の焼酎漬けを乗せる。痺れた感覚があり、腫れているのがわかる。無理のできない年齢かな。
はり灸さんが近くであったなら、と少々思わぬでもない。1年に1回では無理からぬ治療だが、それも致し方ない。心労が重なると、多々弊害も起きる。根気佳く、枇杷葉での治療を続けることで、何とかやっていくしかない。気負わないことも大切だろう。焦らないことだ。
寒い時期には大気が澄むので、滅法星が美しく観える。寒いのは我慢して、瞬く宇宙を観上げる。星の囁きが聴こえる。