雲が多いながら、天気であるが寒い。風が出ているので、布団干しは止める。昨日の乾いた洗濯物を取り込もうとしたら、足マットに野良猫が悠々と毛繕い。何てことだろう。再度の洗濯を余儀なくされる。洗ったばかりの気持ち良さに腹が立つ。
そう言えば、この野良猫が黒なので、一時は飼ってもいいかと思いもしたが、余りの汚れに閉口した覚えがある。すばるが居るのが分るらしく、縄張りを標している。午前中は、のらりくらりと新聞を読み、珈琲を挽いて淹れ飲む。穏やかで寒い。
光熱費が結構な価格である。寒さに耐える身体も必要だが、すばるにとっては最悪条件。猫は寒がりである。飼い猫であるだけに、我が家に来てからの暮らしで、ぬくぬくと育った。甘えん坊で悪戯腕白でもあるが、寒さにはほとほと弱くもある。
魔女の血をひく娘。やっと完読したが、魔女の条件に、当て嵌まることに驚く。薬草や自然治癒が、魔女のすることであれば、如何ともし難い。英吉利や仏蘭西では、こうして特殊な能力を持つ者に、迫害を加えて来たのだ。超能力者への差別。
未来が視える。相手の心が読める。時間を行き来する。それらは太古の歴史の中で、ある時には都合良く使われ、政治に生活に歪められて用いられた。その時に、神の代理であり、神そのものであったのだろうが、警告を聴かなかった報いが。
人類の為だけの地球ではない。霊長類の頂点に立つ、という勝手な考えである。本来は、多くの視えない生き物に援けられての人類が、唯一愚かで弱い物だ。この素晴しく青い、美しい星を穢し、汚染させているのは、他ならない人間でもあるよ。
アメリカは、直ちに沖縄から撤去することを、強く望む。小学校の上を飛行させない、という問題ではない。基地があるから、離着をするんだろう。日本は、戦争に負けたが、アメリカに屈したのではない筈だ。戦争には相手がいたし、原爆投下も。
あの時代に翔べるなら、きっと操縦桿を握ろう。そうして、目標に向う振りをしながら、上昇して大気圏を突破しよう。燃料の尽きるまで飛び続け、宇宙の彼方に屍を曝そう。未来は変らないかも知れぬが、この青い地球を守る為に、命を懸けよう。
或いは、時間を超えて翔け、広島や長崎で無く、東京に原爆を落そう。罪のない命よりも、実際に携わった者の命に代えて。首都喪失になれば、アメリカの対応もまた違っているだろうから。タイムマシンでは、歴史を変える事が出来ないとあるが。
如月を過ぎ、弥生の近づく夕方に、昇り来る月の姿。春の月はなよやかで、心を蕩けさすように美しい。