フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

紅葉狩り

2010-11-10 | 人々との交流

今日も晴れているが、風は強い。外気温0度、室温15度、湿度30%。
このところ、起床後、薪ストーブに火を入れるのが、日課になっている。

木の間越しに朝焼けの南アルプスが美しい。

朝食後、フルート練習をしておこう。ゆっくり音出しをする。力を抜けるだけ抜き、音の響きに気を付ける。「毎日の練習」NO1、パターン5でやる。NO7はパターン4でやる。その後、バッハソナタ1033Andanteを力を抜いてゆっくり吹く。腕指の力を抜き、音は少し弱めに出す。力任せに音を出さず吹いてみると、意外と澄んだ音が出た。その後アルテ16課の3の曲をさっと吹く。

今日は舘さん宅で「紅葉狩り」を行うことになっている。昨夜作った豚の角煮とおでんを薪ストーブの上でもう一度じっくり煮て、丁度いいころあいになってきた。

舘さん宅に1時過ぎに集合。その後青葉さんご夫婦もやってきた。テーブルには料理が所狭しと並べられている。舘さんの奥さん手作りの鶏手羽のピリ辛焼き


鶏ささみの梅シソはさみ揚げ

タコのニンニク炒め、きんぴら、酢の物などなど。

私たちは豚の角煮と

おでんだ。

ビールで乾杯した後、ワイン、九州の地酒焼酎をどんどん、果てしなく飲み続ける。八ヶ岳界隈の情報、文学論などなど諸々の話題に花が咲いた。かなり酩酊してしまったので、その内容はほどんと忘失してしまった。延々7時間の「紅葉狩り」もようやく8時過ぎお開きになった。

舘さん宅から外に出ると、満点の星が瞬いていた。


「阿弥陀堂だより」

2010-11-09 | 八ヶ岳

今日もいい天気だ。外気温3度、室内16度、湿度40%。やや暖かい感じだ。

まずはケットルで湯を沸かす。鳥の餌台にヒマワリの種を入れる。CDでバッハのフルートソナタをかける。コーヒー豆を挽き、湯が湧くとコーヒーを淹れる。薪ストーブのガラスを磨き、灰はかき出して、庭の花壇に撒く。薪ストーブに火を入れ、コーヒーを啜りながら、燃える薪をボーっと見つめる。

和食の朝食をしっかり食べよう。朝食後、まずはフルートの音出しをしておこう。3オクターブを半音階ずつ上向する。フルートの構えをチェックし、指腕肩の力を抜く、音の響き、芯のある音を意識する。
「毎日の練習」NO1はテンポ88、パターン4でやる。その後、八ヶ岳フルートアンサンブルの「What's NEW」をやる。何度かやっていると、少しボサノバのリズムに慣れてきた。面倒ぐさがらずにリズムを確かめる。次に、先日の練習で「トランペット吹きの休日」を忘れてしまっていたのでやり直しておく。朝の練習はそれくらいにして、庭に出よう。

風が強くなってきて、庭の木々の葉が一斉に落葉を始めた。映画「阿弥陀堂だより」のシーンを思い出した。付近を散歩する。八ヶ岳には雲がかかっているが、裾野の紅葉が美しい。

庭に戻り、今日も薪割りをしよう。軒下に積んでいる薪をどんどん割っていく。

割った薪を薪小屋に運ぶ。数えてみると、15束ほどある。1束500円として7000円分ほど働いたことになる。まずまずの「労働」だ。

昼食は、「タンタンメン」のあんかけ仕立て。熱々で食べると汗が出てきた。

昼からは、フルート練習の再開。「毎日の練習」NO7、NO8をテンポ50、パターン5でやる。その後、バッハBWV1033Andanteをやる。テンポ50ぐらいが良さそうだ。
旋律もリズムも難しいところはなさそうだが、簡単ではない。バタバタしない分だけ、より一層フルートの響き、フレーズ感などが問われる。
次は、アルテ16課の3の曲をやる。高音のミ♭の音を伸ばすところがあるが、気を抜くと音が濁ごる。

その後、食材の買い出しに出る。Jマートへ先に行き、「金矢ハンドル」を買う。薪割りに便利な楔を支える棒のことだが、これが折れてしまったのだ。その後、きららへ行く。

今夜は、手巻き寿司にしよう。するめイカは皮を剥き、適当な大きさに切る。貝柱は寿司屋で食べると高いが、スーパーで買うと380円で6つある。イカ・シソ・梅キュウリの細巻、ソーセージの細巻。

マグロの手巻

貝柱

イカはシャリ抜きで食べよう

これらを適当に海苔に包んで食べる、久しぶりに寿司を楽しんだ。


舘さん来訪

2010-11-08 | 人々との交流

今日もまずまずの天気だ。外気温1度、室温16度、湿度40%。少し暖かい感じがする。昨夜、スティーブ・マックィーン特集の「大脱走」を12時近くまで観ていたのでさすがに朝は眠い。起床は7時近くになってしまった。

朝食は、清里のヤマガラさんから頂いたとっておきの塩サバの燻製。サバの余分な油が抜けて凝縮した旨さだけが残っている。朝食に食べるのにはぴったりのおかずになっていた。

朝食後、フルートの練習をしておこう。ソノリテで音を出す。フルートの構えをチェックし、響き、澄んだ音を心がける。「毎日の練習」NO1はテンポ88、パターン3でやる。そこまでやると、庭作業の時間になったのでフルートの練習を終える。

庭に出ると、オトコヨウゾメがなんとも言えない紅葉を見せてくれた。

今日も薪割りをやろう。薪置き場に積んでいる丸太を1本ずつ割っていく。節のある丸太は割りにくい。

薪割りをやっていて今日新たに発見したことがある。薪は40センチに切るものと決めていたが、薪割りになじまないほどの細いものは、何も40センチにする必要はないということだ。細い薪は割りにくい。それを20センチぐらいにカットすると、当たり前の話だが、割り易すくなる。こんなことが今まで分からなかったのだ。薪割りの世界でも、「固定観念」にとらわれず、柔軟に考えることが大事だ。

昼になったので薪割り作業を終える。昼食は、温かい蕎麦にしよう。

雨がぽつぽつときたので、割った薪を薪小屋に入れておこう。その後、部屋に戻り、フルートの練習をする。八ヶ岳フルートアンサンブルの「カルメン」「What's New」をやる。やっていると、舘さんの奥さんからテレが入った。アフタヌーンティをご一緒しようとのこと。

ほどなく、舘さんご夫婦がやってきた。久しぶりの再会だ。お聞きすると、韮崎の白山温泉からの帰りだという。九州の温泉を巡ってきて八ヶ岳に帰って来たばかりなのに、またまた温泉だ。本当に温泉の好きのご夫婦だ。

丁度紅葉真っ盛りの庭を見ていただいた後、部屋に入ってお茶話をする。九州温泉旅行の話を聞かせて頂いた。お聞きすると、北海道、東北、九州の温泉を巡ってきた中で、九州が一番良かったとのこと。私たちも、日本国内の旅行を考えるのにいい話を聞かせていただいた。色々話をしているうちに夕方になってしまったので、お開きとなった。

今日も買い物に行かなかったので、冷蔵庫はほとんど枯渇状態になってしまった。それでも、探せばいろいろ出てくるものだ。豚肉が残っていたのでピカタにしよう。

困ったのはお酒もほとんどなくなってしまったことだ。これも探してみると、あるある、梅酒が出てきた。漬けて10年にはなるこの梅酒、飲んでみると、独特のコクが深まっておいしい酒ではないか。梅酒とピカタ、互いに補うものがあるのか意外と合うことが分かった。


風切りの里ハイキング

2010-11-07 | 山登り

今日の明け方は曇っていたが、だんだんいい天気になり、快晴になってきた。朝6時の外気温は0度、室温13度、湿度42%だ。

今日はハイキングに行くので、朝食は、しっかり食べておこう。

「八ヶ岳ポレポレクラブ主催のハイキングが地元であるので、参加されては」という連絡がアルビオンさんからあった。分かりましたと返事し、待ち合わせの時刻に、北甲斐亭駐車場へ行くと、30人を超えるウォーカーが集まってきた。今日のハイキングコースは清里樫山に伝わる「三社」を巡る。この辺りは昔は「風切りの里」と呼ばれる、清里では古い歴史のある村である。「風切り」とは防風林のことで、今でも樹齢何百年という赤松が生えている。かつて清里はこの辺りが、言わば「繁華街」で、清泉寮生みの親ポールラッシュさんも、この村の理髪店を使っていたという。

三社とは、日吉神社、風の三郎社、八ヶ岳権現社のことを言う。日吉神社には晴天の祈りを、風の三郎社には暴風雨除けを、八ヶ岳権現社には雨乞いをそれぞれ祈願するというものだ。地元の組(10人単位)で毎年7月1日から10月31日までの間に代表者が代参したという。そんな風習が無くなってもう60年ほどになる。

まずは、五幹の松(赤松の巨木)がある八ヶ岳権現社へ行く。深まりゆく里山が美しい。

その後、萱葺きの民家の横を通過する。そこからの赤岳の眺めがいい。


続いて、毎年5月に御神楽がおこなわれる、日吉神社に着いて休憩した。杉の巨木が茂っていて、あたりはひんやりしている。次は、風の三郎社、ここは私も全く知らなかったので、今回初めて案内していただいた。

畑の奥に小さな社があり、そこに、本当に小さな祠が祭られていた。その祠の横に「風」という字が彫られているとのことだが、ほとんど分からない。

その後、「木の橋」を渡る。ここには懐かしい田舎の雰囲気が残っている。

そこから、15分ほど急坂を登ると、いつもお世話になっている地元のAさんのお宅の前に出てきた。

そこから、かつて第2次世界大戦中に軍の命令で松の木から油を採取したという「松根油採取跡」を通り、出発点の北甲斐亭に戻ってきた。


今日は本当にいい天気で、暖かく、風もなく、山々の眺望に恵まれ、参加者一同大喜びだった。私は、そこで散会させていただく。

アダージョの森に戻り、深まりゆく秋の庭の風景を味わった。オオモミジがようやく赤くなってきた。夕方の庭の木漏れ日も美しい。

部屋に戻り、フルートの練習をする。まずは音出し。中音のドから半音ずつ下がり低音のドまで。その後、中音のド~高音のドまでできる限る澄んだ音をと心がける。
「毎日の練習」NO1はパターン2テンポ88でやる。これは一番やり易いパターンなので、フルートの構え、音の響きにも注意する。その後、バッハBWV1033番Andanteを何度か繰り返して、フルート練習を終える。

今日も買い物に出かけていない。既に、牛乳、ワイン、は枯渇している。幸いなことに、冷蔵庫には先日作っておいたチキンの香草漬けが残っていた。今夜はそれを少しアレンジし、「ドライトマト仕立てソース」をかけて食べよう。

夕食前に入浴すると顔がひりひりしている。少し日焼けしたようだ。風呂上りにビールをグイっと飲む。ハイキングで少し疲れた身体に沁み通って行くのが心地よい。その後、チキンを頬張る。これもなかなかイケルではないか。


建物探訪(清里のヤマガラ邸)

2010-11-06 | 人々との交流

今日の八ヶ岳もいい天気。これだけ秋晴れが続くと、これがあたり前になってくる。
外気温マイナス1度、室温14度、湿度40%。

朝食後、まずはフルート練習をしておこう。フルートの構えをチェックし、できる限り澄んだ音が出るように気を付ける。ソノリテのいつものパターンで(もちろんさまざまなパターンがあるが)音の下降をやる。Pで音を出し、次の音にスラーしFFで吹き、それをPPに落としていく。これには下腹の支えがいって難しい。全ての音を吹く。

次は「毎日の練習」NO1。パターン1に戻ってテンポは88で吹く。全てスラーは、滑って慌ててしまうのが問題だ。フルートの練習はここまでで置いておく。

庭に出て少し散歩する。その後、昨日に続いて、薪割りだ。ほんの30分ほどで大分作業がはかどった。まだまだ割らねばならない薪は山のようにあるので気楽にやろう。

今日の午後は、「清里のヤマガラ」さん宅を訪ねることになっている。

清里のヤマガラさん宅は、JR清里駅から、ほんのすぐそばだ。街中だなと思って行ってみると、その予測は見事に裏切られた。駅前の道からちょっと入っただけなのに、そこには全く別の空間が広がっていたのだ。清里のヤマガラさん宅も私たちとほとんど同じ、3年ほど前に建てられたとのこと。


1Fは中央にリビング、その奥にダイニング、キッチン。吹き抜けのリビングに薪ストーブの煙突が真っ直ぐ高く上がっている。2Fの両側が部屋になっている。しかもその上にロフトがあるという大きな家だ。庭に向けて、広いデッキがあり、それに屋根がかかっている。デッキには、手製のスモーカーが備えられていて、既に燻製の煙が上がっていた。数か所に鳥の餌台が置かれていて、お名前通り、ひっきりなしにヤマガラがやってきていた。

庭には、芝生が張られている。中央に、栗の大木がド~ンと聳えている。手製の燻製器の中を開けていただくと、豚肉、鶏肉が美味しそうに色づいていた。

「それでは秘密の散歩コースに行きましょうか」と案内していただいた。歩いてみて驚いた。まずは美しい渓流を飛び石伝いに渡り、渓流沿いを歩く。付近は「八ヶ岳少年自然の家」のテリトリーで、オリエンテーリングのコースにもなっている。

その道を歩いていくと、「あっ!」と思わずつぶやいた。突然びっくりするほどの広々とした草原に出てきたのだ。以前は牧場だったという草地は、今は使われていない。こんなところが清里にあったのである。眼前には南アルプス、富士山が望め、振り返ると赤岳が迫ってきていた。


あまりに広いので途中で引き返してくると「八ヶ岳少年自然の家」に出てきた。そこから牧場通りに出て歩いていくと、清里駅前に戻り、清里のヤマガラ邸に着いた。

お土産にと、先ほどまで作られていた燻製を頂いた。

次は、アダージョの森にご案内する。清里のヤマガラさんは北甲斐亭までは来たことがあるとのことだが、さすがにここは分かりませんね、というのが第一声。庭、畑から、水路のほとりを一周する。夕方になってきたので、ごゆっくりしていただくことはできなかった。お近くなので、また時間があるときにお越しいただくということでお別れした。

その後、八ヶ岳フルートアンサンブルの練習へ行く。場所をネットで確認しようと富士見町の公営施設と思って、検索すると「富士見町公民館」と出てきた。地図を画面に出してみると、あれ、「富士見町公民館」と「富士見町民センター」というのが並んで出てきた。そういえば、「センター」とついていたかと思い直し、電話してみる。受付の男性が出てきて、今日フルートの練習が入っています、とのこと。これで安心しした。

車のナビに登録して出発する。高速で行くようナビが指示するので、etcカードを差し込む。ここでハプニングが起こった。なんとetcカードが差しこむべき所に入っていず、その上に滑りこんでしまった。これが取りだせないのだ。ナビはしきりに「カードが挿入されていません」と告げるのだ。困ってしまって、ガソリンスタンドに駆け込む。ガソリンを満タンにしてもらったついでに、カードのことを店員言うと、見てみましょうと言ってくれた。etcカード入れをパカッと開けると、その奥にカードが落ちていてホッとして、差し直す。そこから、やおら高速に乗り、諏訪南まで走り、そこから富士見町まで戻ると、既に30分以上の遅刻だ。

今日の練習は、「トランペット吹きの休日」から。この曲、最近全く吹いていなかったので、ほとんど忘れてしまっていたので困った。次は、「カルメン」。NO3、NO4、NO5をやる。やはり、この間の練習不足がたたって音が鳴らない。高音のミ~ファ♯のトリルは親指を使ってくださいとの指摘。成程これは上手く行く、と感心。その後、中・上級者はボサの演奏で別室に。初級者は「What's NEW」の練習だ。このボサノバ、練習不足のため全く身体がついていかないので問題だ。今夜の練習はほとんど、不燃焼で終わってしまった。

そこから、帰りは地道を走る。ナビに「「ルート選択」というのがあり「距離」というのを選ぶ。ほとんど何も見えない真っ暗な道をナビを唯一の頼りに走り続けると、ようやく小渕沢ICに出てきた。ここからは道が分かるので、普段走り慣れた道を走る。驚いたことに、帰りの地道を走った方が高速を使うより早く家に着いた。

今日の夕食は、清里のヤマガラさんから頂いた豚肉の燻製、鶏肉の燻製、マカロニグラタン(ズッキーニに入り)だ。

塩サバの燻製は食べきれないので楽しみに取って置こう。


燻製は、余分な脂が抜け、肉のうま味が凝縮していて実に美味しい。これに燻製のいぶし味が絡まって、なんとも言えない。ビールが弾むのも、むべなるかなだ。