フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

これからの足跡

2011-08-16 | 日記

立秋からしばらく経つと、よくしたもので、明け方は大分涼しくなってきた。それでも、日中は、申し分なく暑い。

朝からもろもろの雑用をこなす。TUTAYAに寄って、車のHDに落とすCDをレンタルする。5本1000円なので、5タイトルのCDを選んでカウンターに持っていくと、女性の店員さん曰く、「メール会員になれば、今日は、1枚100円で借りれます」という。どうするのと聞くと、「何なら、代わってやりましょか」というので、携帯を渡すと、カチャカチャとキーを押して「できました。ここに、パスワードを入れてください」というので、ピピット打ち込むと、それで終了だ。1000円の代金が500円で済んだ。代わりにこれからTUTAYAのお知らせがメール送信されることになる。

昼食は、いつもの丸亀製麺に入る。盆休みであるからか、家族連れで満員だ。冷たいおろし醤油うどんの大と竹輪の天ぷらを食べる。暑い夏の昼食にはぴったりだ。

その後、街まで車を走らせる。阿倍野のQ’MALLへ行く。ここも超満員の盛況ぶりだ。駐車場は6Fまで登らなければ空いていなかった。人が四方八方に向いて歩いているので、しばらくいると凄く疲れる。都会生活ができない身体になってしまったのか、それとも単による年波なのか。

いま履いている靴が大分疲れてきたので、靴を探してみる。TIMBERLANDを覗くと、良さそうなのがあったので買うことにした。


gore-texなので濡れることに強く、 Anti-fatigueというのは本当なのだろうか。特別なインソールを敷いているらしい。

靴箱の底には”What kind of footprint will you leave?”とある。新しい靴を履くということは、どんな足跡を残すのか、という寓意があるのか。明日からの生活、今年の秋の日程、来年の春に向けての球根の植え付け、果ては、年末から来年の新年をどう迎えるか、勝手な想像がどんどん膨らむものだ。

甲子園、広島如水館と秋田熊代商の試合を銀行のフロアーで観る。1対1の同点で迎えた、9回裏如水館の攻撃、熊代商の外野手の好返球に刺されて本塁タッチアウトで延長戦に。しかも10回の裏にまたも同じような返球で、如水館は本塁タッチアウトになった。12回には先に熊代商が1点を追加して勝利に一歩近づいたが、その裏、今度も如水館は本塁を狙らい、3度目は間一髪のセーフで同点、続くヒットで3対2と逆転サヨナラ勝ちを収めた。如水館の浜田投手は冷静で疲れを知らないのに驚く。

京都大文字の送り火。陸前高田の被災松の薪の代わりに、被災者の鎮魂のメッセージを書き写した1000本の護摩木を燃やして、被災者を弔った。
岩手県の名勝の誉れ高い陸前高田は福島第1原発から184キロ離れている。奥州平泉の真東だ。ちなみに福島第1原発からの同心円では、東京は220キロ、北杜市は290キロ、京都市は540キロあたりだ。
陸前高田市の松がセシウムで汚染されていて、それを燃やすとセシウムが飛散するということなら、それと同心円の距離にあるものにも少なくてもいくばくかのセシウムが付着していているということであろう。

今年の京都大文字焼きは、見方を変えると、人々がいかに放射能汚染とそれをもたらしたものを恐れているか、ということを示した、ともいえる。


心頭滅却すれば…

2011-08-15 | フルート

山梨県甲州市に臨済宗妙心寺派恵林寺という寺があるり、武田信玄の墓がある。
天正10年(1582)織田信長勢の焼き打ちにあったとき、住職快川紹喜(かいせんじょうき)が「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の言葉を残し、火中に死んだことで有名な寺だ。

それにならって、部屋を閉め切り、クーラーをかけずにフルートの練習をしてみることにする。基礎練習、アルテ20課の曲をやった後、バッハBWV1033を練習する。どうしてもテンポが速くなって慌ててしまうので テンポを落として、曲を覚えること、指を慣らすことに専念する。

次は、ドンジョン(1839年~1912年)の「ナイチンゲール」をやる。途中のテンポとリズムが変わるところが悩ましい。どう演奏するのかわからなくなったので、今日も、Uチューブを聴いてみる。
Cadenzがメチャメチャ速いので、余り手本にはならない。まぁ、これほど速くやることもなかろうかと、自分なりのテンポで練習した。

昼までやっていたら、手の甲、腕に汗が吹いてきて、滴るほどになった。上半身の汗でびっしょり。もちろん「火もまた涼し」といった心境には至らなかった。

午後からはお盆の片づけをする。夕方おばあちゃん宅へ行くと、どこかへ出て不在だった。心配なので近くのスーパーへ探しに行く。1軒目は不在で、2軒目で買い物をしているところを妻が見つけた。やれやれである。おばあちゃんはいたって元気で、夕食を一緒に食べる。

 


静かな夏の一日

2011-08-14 | 日記

今日も記録的な猛暑だ。九州や長野では大雨も降った。

ゆっくり朝刊に目を通す。テレビ「遠くへ行きたい」では、秋田県。鳥海山の麓の獅子が鼻湿原、湧水の美郷町、農村民宿など。さすがプロの農家、ナスビが見事に育っていた。野菜を使った美味しそうな郷土料理がいい。野菜の時間では、大根の種まき。そろそろ八ヶ岳でも大根の種を播く頃になったか。

午前中は、図書館へ行く。日曜日だが、入館者は普段通りだった。文庫本のコーナーを見ると、「岩波文庫の赤本を読む」で言われる、岩波文庫そのものがほとんど見当たらない。

午後は、借りてきた「南仏プロヴァンスの12か月」を読む。実に面白い。イギリスのロンドンからやってきたメイル夫妻の歓迎パーティの田舎料理の話。
初めはピザ。それもアンチョビ、キノコ、チーズの3種類。どれも必ず一切れは食べなければならない。食べ終わると、2フィートの棒状のパンで皿を拭く。次は、ウサギとイノシシとツグミのパテ、豚肉のテリーヌ、大きなソーセージ、新鮮なトマトソースに泳がせた甘みのある小さなタマネギのマリネ。これを平らげると、またパンで皿を拭く。次はカモ料理。濃いめのグレイヴィソースが美味しいとか。やっと食べ残さず食べきってやれやれと思ったら、またみんなが皿を拭き始める。湯気の立つキャセロールが運ばれてきた。兎のシチューだ。ほんの一口だけと言っても、やんわり笑って黙殺される。その後は、ニンニクとオリーブオイルで揚げたパン、グリーンサラダ、ヤギのチーズの塊、アーモンドのガトーを食べて、イギリス人の名誉を守ったとある。グルメにかけては、フランス人の執念はすごい。声を出して笑ってしまった。パスティスという南仏のお酒、一度飲んでみたくなった。

その後3時頃から、2時間ほどフルート練習だ。昨日の練習の時、右手小指を突っ張ってしまったのが気になったので、今日は、指の力を可能な限り抜いた。そのためには、フルートの支え方が安定していなければならない。指の力を抜くと運指までがスムーズになるのがよくわかった。ドンジョンのナイチンゲールを吹く。曲の感じをつかむために、Uチューブを見てみると、「名曲31選」の全曲を演奏している人がいたので聴いてみる。これならよくわかる。リズムがややこしく、テンポが速いところは、難しいのがよくわかった。少々の練習ではかなわないであろう。

セミの鳴き声さえ聞こえない午後、いつも聞こえるピアノの音もしない。私の下手なフルートの音だけが、よろよろと外に漏れ出していた。


お盆を迎える

2011-08-13 | 日記

今日も、猛烈に暑い日だ。

朝日新聞から。千の風の作詞者新井満さん

…灯籠流しや慰霊祭は、何故おこなわれるようになったのか。ひとつの理由は、”死者を忘れないため”ではないか、と私は考えている。古人がこんな言葉を残している。「死者を死せりと思うな。生者いる限り死者は生き続ける」
しかしながら生者がうっかりして、死者のことを忘れることもあるかもしれない。そのとき死者はもう一度死ぬのである。いくらなんでも死者を二度も死なせてはいけない。灯籠を流したり慰霊祭に参加したりすることによって、死者を決して忘れずに想いつづける。結果、死者はいつまでもあざやかに生き続けるのだ、生者の胸のなかで。…

「被災松 送り火使用中止」という、ニュースはいかにも後味が悪い。薪を検査したところ表皮からセシウムが検出されたので、京都市長が中止を決定したとか。最初は、陸前高田市からの提案を拒否、全国から風評被害だと批判されると、一転して燃やしますとなっていたが、今度は表皮が汚染されていると中止した。放射性物質は飛散しないに越したことはないが、量的な判断基準が無い。それなら初めの判断を変えるべきではなかった。これだけ、日本国内で風評被害で高まるからには、海外で日本産の農作物・魚介類が売れなくなったり、海外からの観光客が減るのも、むべなるかなである。

炎天下、お寺さんにお越しいただき、お経をあげていただいた。若い誠実そうな坊さんだった。

甲子園では、滋賀県の八幡商業が、9回表、よもやの満塁ホームランで東東京の帝京学園を破った。大阪代表の東大阪大柏原は、延長戦で広島の如水館に敗れた。両試合とも、まさに手に汗握る見ごたえのある好ゲームだった。

 

 


夏の宵は居酒屋で

2011-08-12 | グルメ・クッキング

朝方、しばらく忘れてしまっていた雨が降った。庭の石が濡れている割には、一向に涼しさは漂ってこない。今日も暑い一日だ。!妻が「暑い!暑い!」と連呼するので、「暑い」と言ったから涼しくなるわけでもないし、逆に暑さを思い出させるので、口に出すのを控えてもらうことにする。

いっそのこと我慢比べだと、閉め切った部屋でクーラーを入れずにフルートの練習をした。演奏している腕や指に直ぐに、汗が吹いてきた。そういえば、高校の時夏休みのブラバンの練習で、汗をかいていたなと、突然昔のことを思い出した。

まだ昼の暑さが、抜けきらない夕方、ミナミに出向く。ご夫婦で一緒に食事をしている友達から、お誘いがあったのだ。久しぶりに居酒屋に行くとしよう。「土筆しんぼ」という、やや静かな居酒屋だ。5時に入店したので店は、空いていた。

店の自慢は「氷結ビール」というので、それを注文する。キリリト冷えて、きめ細かい泡が美味さを逃さない。まずは乾杯だ。コリコリした軟骨唐揚げ、熱々のシシャモがおいしい。やはり居酒屋メニューは楽しい。


各自好きなものを注文しよう。折角大阪にいるのだから、「泉州水ナス」は外せない。

暑さを凌ぐ苦いゴーヤの天ぷら。

 

新鮮な刺身も盛り合わせで食べたいところだ。

ビールに飽きると、薩摩芋焼酎で旨いと人気が高い「赤兎馬」をロックで飲む。初めて味わったが、コクが抜群だ。これだけ旨いと、愛好している「黒霧島」では歯が立たない。

酒のアテと言えば烏賊の一夜干し

トロっとしたじゃがチーズ揚げ

アサリの酒むしも、何故か懐かしい

適当に酔いが回ってきたところで、お開きとなった。やはり大阪は、気楽に入れる店が多いのがいい。