汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 自我

2009年05月24日 | 初期中期の詩
海辺で彷徨うのは一重に寂しいから
僕は虚ろな眼差しで遠くを見つめている
海風がやさしく吹き抜ける
そして渚で佇み、寄せては返す波のリズムを感じている
何も存在したりはしない
無我の境地の狭間で地団太を踏んで悶えている
自分なんか無くなればいい
固定された自我の妄想に振り回され嫌気が差す

「僕なんか幻なんだ」

疑問は遠い水平線の向こうに隠れている
僕は水平線に向けて腕を伸ばした
でも腕はそこに届くには短すぎた

「結局僕は何も出来ない」

悲しみは海風に更に煽られた
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