汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの散文詩 現状

2010年06月14日 | 散文詩
 歓びも絶望も一まとめにして、つつがなく生きて行く思考の矛先を詮索すれば、途方も無い道のりの向こう側に、けたたましい叫び声が聞こえてくる。ろくろを回すその掌には、何ものかを惑わす、こわくの眼差しが向けられている。竜巻に吹き飛ばされた死体の悲惨な様相は、この世界では言語の中枢の様に、その絢爛たる宿命のたなびきを感じずにはいられない。食道がんに侵されて、希望も絶望も汲みつくした人間に卑劣さ。轟然と立ちはだかるのは、云われも無い母親の漫然とした微笑みである。偽りの感情に流されては、その傷ついた指先を、血に濡れた川にそっと浸してみた。
 喉を通り過ぎる液体は、その滑らかな感触とは裏腹に、毒々しい何かの魂を秘めている。刹那に感じたのは、所謂、一種の快楽である。シチリア島の山の頂上には、今も偶像が立てられているのか。混沌とした乱数表に描かれた規則の呪縛に、惑わされる民衆の、餅に描いた様な希望と、切望。馬が自身の身を引き裂く事に躍起になっている様に、人間もまた、同じ種族を共にする、同胞を皆殺しにする。
 液体窒素の温度は、それ程冷たくはない。勇ましい男の背中に滴る汗に比べれば、それは、太陽の様に熱い温度のあるものの様だ。二次関数の曲線は、何処まで曲線なのか。真実に露呈した炎症を鎮めるために、立ちあがった少女のいたいけな心情と、根性。そこには、しとしとと滴り落ちる未来を見つめる瞳には、明日を想う何かの鼓動が眠っている。
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みやすけの唄 世界の流れ

2010年06月14日 | 歌詞
夜空に賭けた 星の願いは
抑圧された新星の 哀しき唄へと変わって行く
変わらぬ欲望の 犇きに泡沫を語る
あなたの横顔が 妙に淋しげな 旋律を奏で出す

恐慌に陥った 世界の流れは
僕らを蠱惑の 世界へと導いて行く

道楽に耽る 脚の無い精霊よ
滝から落ちる明日への そうした祈りも今は何処に
葉緑素に 紛れ込んだ光線は何時しか
蒸発した想いの波瀬へと 舞い上がって行くのだろう


夜空に馳せた 星の想いは
生存を賭けた労力に 偽りの感情をたぎらせる
しがない切り札に 込めた様々な策略が
あなたの横顔に 妙に誇らしげな 自信を植え付ける

動向に惑わされた 世界の果てに
僕らは明日への 祈りを捧げるのだろう

孤独に惑う 一人の精霊は
その途に照らされた 一途な心に感服する
生命線に 描かれた僕らの傷と共に
硬直した身体に覆う 冷たい悩みを背負っている

    
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