汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 動揺

2010年06月27日 | 初期中期の詩
花の欲望は反吐が出るほど憎らしい
独房に暮らすのは、そうした憤りが生んだ人影である
宇宙の非対称が更なる従僕を求めているのを感じる

消された記憶に、こびり付く動揺
穏便な手立てを考えては、悲壮に暮れる終末の夕暮れ
そうした考えが向かう矛先に滴る血の惨劇

産み出された苦しみを抱えて
幾晩も峠を越えた未熟児の希望
情熱でさえも、死人には道化師の嘲りに聴こえる
葉緑素を吐き出した植物の様に潤沢な愛情を
お前の震える肩に滴らせてやる

羞恥でがんじがらめになってしまった人形
静謐な表情に映る孤独を愛撫しながら
けたたましく叫ぶ男の背中を見つめている
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