汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの唄 花

2010年06月15日 | 歌詞
慰めの言葉に 心は乱れ
絶え間ない程に汚れた欠片達が
夢幻に染まる 現実の狭間で 波に揺れ流れて行く
誇れば誇る程に 溢れる涙は
心の傷跡に 強固なかさぶたを作り出す

花は季節の 綻びを紡ぎ出し
途方に暮れる 旅人の淋しさを潤して行く
雨に濡れる 無情な恋の帳
君と交わってきた 無数の夢想達が
時雨の強かさの中で 木霊し続ける


戸惑いの情緒に 花咲き誇る
力の止めど無い放埓な色彩よ
涙に染まる 蠱惑の花弁に 映える心境の滑稽さ
頼れば頼る程に 枯れ行く涙は
あの時の痕跡に 燦然とした光を灯す

花は哀愁の 償いを導き出し
途方に暮れる あなたの頬に涙の跡を残す
風に吹かれる 無情な愛の凋落
君と感じてきた 無数の憩いの時が
春雨の儚さの中で 木霊し続ける      

例えこの世で辛辣な未練に伏してしまっても
木漏れ日に揺れる魂の旋律は消える事の無い
花の快活さで私の心を癒 偽りの詩
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みやすけの詩 心

2010年06月15日 | 初期中期の詩
切り裂かれた腕の中からは、おびただしい量の血が溢れだした
夕暮れは、そのなよやかさの中に一途な希望をちらつかせる
ブラックホールに吸い込まれて行く巨星の哀しみの様に
向こう岸へ辿り着いた船に積まれていた死体の数々を
また空へと葬り去った

蒸留される液体は、不遜な何かを包括している
涙腺から溢れ出したのは、涙とは違うにがりの様に濃厚な何かである
雪の結晶は、その冷たさの中に漠然とした温かさを滲ませている
時が暮れ行く日常の中で、新たな宝石となっていく
その煌びやかな光の中で、育まれて行く生命の源は
幾時代も駆け巡る、宿命の呪縛を呈している

生成も消滅も繰り返された
焔に群がる蛾の群れは、その眼に本当の美しさを見つめている
燃え上がる身体に閃光が走る
アルタイルを見上げる一人の少年は、その手で喉を切っ裂いた
おどろおどろしいと感じるのは、ただ単に臆病な心がそうさせるだけ
真実とは、何かしらの残虐性を秘めているものだ
その深部に触れた者は、忽ち歓びに咽いでしまうだろう
それが真実という虚構を信じることであり、そして愛するという事であるから
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