汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 性的欲望

2010年06月24日 | 初期中期の詩
血を見て騒ぐのは、愚民の表れ
その血に触れて、身体中に悪寒が走り抜ける
反り返った身体の線がやけに厭らしい
時が巡り、冬の様な寒さがやってくる
その中で渦巻いている血潮の流れだけが、現実である

生殖器に触れた時に走る欲望に
成す術も無く打ちひしがれている人間
表情には一縷の光も感じさせず
絶頂を知ってしまったが故に抜け出せなくなってしまった屈辱
性欲がその後の進化に与える影響は
良くも悪くも人間にとって重複された歴史の繰り返しに過ぎない

消耗されて行く性の哀しみ
息を引き取る瞬間に見るのは、果たして最愛の人の影なのだろうか
中立をきわめて立ち尽くす老人は、その鎌で自身の男根を引き千切った
溢れ出る精液は、この世界の怨念である
幾つも積み重ねられてきた重圧な連鎖の過程は
今も消える事のない怒りを込めて、混乱の渦の中へと引きずり行く
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