汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 虚空

2010年06月19日 | 初期中期の詩
羞恥にさらされたカカシは、その罪の重みで地表に折れる
その、虫さえ寄せ付けない彼の標榜は
枯れ果てた木々のなれの果てとよく似ている

蝶がひらひらと、湖面を飛べば
波は重圧を超えて宇宙を彷徨い行く
水素原子がロンドを踊れば
たちまち世界は形成されるであろう
一方では、生を、また一方では死の宣告を告げる

花火が打ち上がるたびに歓声をあげる主人の横顔
雨水の滴る傘に、太陽光は冷たくあしらう
兄弟の絆を確かめる術を忘れ
洗いざらいにされた食器に光る水滴は
遥か虚空を映し込んでいる

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みやすけの唄 夕日

2010年06月19日 | 歌詞
失くしたものを 背負いながら
涙に暮れた夕日の切ない慟哭
揺れる灯に想いを 寄せても
枯れる季節の儚さには敵わない

倒木の影に潜り込んだ
粗暴な夢を持った少年は
縦割りの世界に 犇いている憂鬱を
一人で溜め込んでいる

明かした筈の 夢の話は
刹那に感じた朝日の切ない衝動
擦れる心の葛藤に 泣いても
火照る身体の枯渇には敵わない

警鐘の鳴る今の世界に
躊躇いがちに放した泡沫は
歓びに餓えた 心が映し出す孤独を
確かに感じている
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