汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 美とは

2009年05月21日 | 初期中期の詩
美しい人
一体どれだけこの言葉に傷つけられた人が居るのだろう
形骸化した美の躍動に
一体どんな意味があるのだろう
見た目を競う事に
一体どれだけの人が絶望したのだろう
変わらなければいけない
本当の美しさとはなんだろう
今流行っている美は
果たしてどれだけ美しいものなのだろうか
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みやすけの詩 愛

2009年05月21日 | 初期中期の詩

君の事を想いしごく手は休まる事を知らない
僕は宿命に取り憑かれた哀れな人形なのだ
その悲しみの中で、僕は日々もがいている
そんなあらぬ想像の中に君の裸体が横たわっている
僕はその妖艶な姿を
一生懸命に振り払おうと苦心する
君を純真なままの心で抱き留めたい
余計なものは僕には要らない
ただ愛している
ただ君だけを愛している
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みやすけの詩 無題

2009年05月20日 | 初期中期の詩
あなたは私に接吻をした
甘い味がした
恋とはまた違うやさしいあなたの味がした
私たちは互いに抱き合った
心行くまでずっと
私はあなたを離さない
あなたは私の安心する人
たった一人の安心する人
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みやすけの詩 無題

2009年05月20日 | 初期中期の詩
光に包まれて、顔を上げるとあなたがいた
僕は安心して微笑むとあなたはその細く白い腕で
僕を抱きしめた

僕は戸惑いに似た表情をあなたの
その小さな顔に向けた
あなたはやさしい笑みを浮かべて何やら呟いた
その言葉を読み取ろうとする僕は一生懸命に
耳を傾ける

「あなたは僕に何を伝えようとしているの?」

いくら耳を凝らしてみるけど、それは分からなかった
そしてその白い腕の中で、僕はとうとう眠りに落ちた

儚い夢路の中で
あなたの面影を感じ続ける
僕が探していた安心する場所を
あなたのそのやさしい腕の中で見つけることができた
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みやすけの詩 無題

2009年05月19日 | 初期中期の詩
未来の風に吹かれて
今の自分がとても怖かった
突き止めれば何もかも否定もされ肯定もされ
そんな渦の中にいる自分がとても怖かった

あなたの腕の中で泣いたあの時も
恐怖の片隅でそっと差し伸べてくれた小さな手も
僕の小さな震える心に安らかな平穏をもたらしてくれた

理屈の渦は世界に伝染している
皆が己の狂気の渦に飲まれて
苦しみ、もがき
傍にいつもいるすばらしい友の存在に気付かず
ひざを抱えて泣いている

僕はそんな世界の片隅で
今日も一人彷徨っている
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みやすけの詩 一縷の光

2009年05月17日 | 初期中期の詩
地の底で這いつくばって
残像の歴史に耳を傾ける
水音聞こえる水面に手のひらを近づけて
過去の陰影をそっとすくい上げる
まだらな色模様の未来に心は絶望して
この俗に支配された世界に涙を流す
全てが失われつつある悲しみの心の奥底で
子供達は今日もケマリをして遊んでいる
この世界の中の
光さえ偽りなのだとしたら
生きる意味というのは一体どこにあろう
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みやすけの詩 変化

2009年05月15日 | 初期中期の詩

春風吹きすさぶ
午後の日がなに頬にあてがう風の音
千切れ千切れの雲の間を縫って
流線型に流れ行く気流に乗って
鳥達が互いにさえずりあう

苦悶の心は今はどこへ
虚構の迷路に写る空の青さ
大きな移り変わりの中で
寂しさたまに感じれば
雲の絶え間ない変化の激動に
この身を預けるだけ
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みやすけの詩 無題

2009年05月10日 | 初期中期の詩
全ては虚妄の内に産まれ
虚妄の内に散る
誰も逃れる事は出来ない
ゆらゆらと揉まれて
慈しみの影に隠れて
ひっそりと雨粒を一つ一つ数え
ひっそりと涙を流して
ひっそりと泣いている
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みやすけの詩 星空の下で

2009年05月06日 | 初期中期の詩
夜の暗闇の中に一人溶け込んで
夢想の果てにまどろみた感情を抱く
室外に広がる星空の下
幾万もの夢の旅路への扉が開いている
その一つ一つの夢物語を聴く事は出来ないけれど

太陽が沈み、夜のとばり
その一つ一つの夢が更に大きな空間を生み
そして拡がっていく

僕がこうして歩いている道中のこうした景色はまるで
花が誇らしげに咲いているかのように
いつも変わらずに存在している
そしてそれをいつも肌身に感じている
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みやすけの詩 関連体

2009年05月02日 | 初期中期の詩

流れに身を任せて
自然の瑞々しい感触に体を震わせる
手の中にあるのは一つの生命
それは手の中で動きを潜めて
ゆっくりと呼吸している
森林は生命の宝庫
全てが互いに関連し合い
一つの大きな生命体を生む
僕も仲間に入れておくれ
大きな関連の集合体は
僕にそっと手を差し伸べてくれる
ここでは僕は一人じゃない
僕も一つの大きな関連の集合体の一部だ
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