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世界で初めて、金属チタンをベースとした生体軟組織用接着材を開発

2020-04-09 | 科学・技術
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯)生体材料学分野の松本卓也教授、岡田正弘准教授、昭和大学、大阪大学、柳下技研株式会社の共同研究グループは、医療用金属材料であるチタンを表面処理することで、このチタンが真皮や筋膜などの生体軟組織と瞬時に接着することを見出した。この研究成果は3月23日、ドイツ科学誌「Advanced Materials Interfaces」のオンライン電子版で公開。
 発表のポイント
 〇世界で初めて、金属チタンをベースとした生体軟組織用接着材を開発した。
 〇開発した接着材は、粘着性などは全くないが、生体軟組織に対して高い親和性を持っており、軽く押し当てるだけで瞬時に真皮組織や筋膜に強く接着する。
 〇インプランタブル(人体への埋め込みが可能な)センサや医療用デバイスの体内固定への応用、組織接合や組織変形矯正など簡便な外科処置への応用が期待される。
 インプランタブルセンサや医療用デバイスの生体内への固定、生体組織どうしの接合といった目的のためには、高分子製の縫合糸が一般に使用されている。一方で、医療現場においてはこれら用途に簡便かつ迅速に使用できる生体組織用接着材の開発が強く望まれている。
 本チタン材料は一般的なチタン薄膜を一定温度下で酸処理しただけのものである。簡単な処理にも関わらず、このチタン薄膜は生体軟組織、特に真皮組織や筋膜組織に高い接着力を示すことが見出された。この酸処理によりチタン表面は疎水化するとともに著しい結合水量の減少が生じる。この状態が生体軟組織との疎水性相互作用を増強し接着力が生じるものと考えられる。研究グループによると、血液が固まる性質を利用した従来の医療用接着剤「フィブリンのり」と比べ、接着力は3倍以上だという。
 本研究成果は、簡便かつ迅速に強い接着力を示す生体親和性に優れた新しい接着材として、インプランタブルセンサや医療用デバイスの体内固定への応用、組織接合や組織変形矯正など簡便な外科処置への応用が期待される。
 研究者からのひとこと
 接着材というと糊やボンドを思い浮かべると思いますが、これらは化学反応の結果、液状のものが固化することで接着性を示します。今回の接着材はこのようなものとは全く別のものです。本材料は見た目はただの金属の薄膜です。にも関わらず、体の軟らかい組織(特に、真皮、筋膜)にそっとおいて、トントンと圧接するだけで、すぐに接着します。表皮とはくっつかないので、手にはくっつきません。世の中の既存の概念にはないものなので、想像しにくいかと思いますが、なかなか面白いモノです。

 天気は晴れ。少し風が強い。
 風が強いと、アチラコチラを見る散歩にはチョット辛い。・・対象となるお花が揺れ、焦点が定まらないからだ。
 風が少し穏やかになったら、何処からか良い香りがする。”ジンチョウゲ”の花、花期は3月・4月で満開だ。
 花から強い芳香を放つ庭木の代表格には、ジンチョウゲ(沈丁花)・クチナシ(梔子)・キンモクセイ(金木犀)がある。
 名(ジンチョウゲ;沈丁花)の由来は、香が沈香(じんこう)、葉の形が丁子(ちょうじ)に似ているからと言う。漢名は、瑞香(ずいこう)、良い香りを愛でて付けられた。
 ジンチョウゲの品種は、花の蕾が赤で開くと薄いピンク交じりの白となる赤花品種(ウスイロジンチョウゲ)と、蕾から開花まで白の白花品種(シロバナジンチョウゲ)がある。どうも白花が先に咲き、少し遅れて赤花が咲くのかな。
 雌雄異株だが流通する苗木の殆どが雄株で、雌株は極めて少ないとの事。花はどちらも同じで外観からは区別がつかないと言う。雌株は紅色の果実を付けるが有毒、でも日本では殆どお目にかからない。
 ジンチョウゲ(沈丁花)
 学名:Daphne odora
 ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
 常緑低木、丈は0.5m~1.5m
 雌雄異株、日本では殆どが雄株
 中国中部・ヒマラヤに分布
 日本には室町時代に薬用として渡来
 花期は3月~4月、花から強い芳香を放つ
 白い花弁に見える部分は萼(がく)で、花弁状に変化したもの。・・花姿が長く持つ。


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