「japan」を英和辞書では、漆(うるし)、漆器(しっき)とある。日本では漆の採取・加工が縄文時代から行われており、約9000年前の漆塗りの副葬品が出土している(函館市・垣ノ島B遺跡)。現代でも日本の漆器は良く知られている。
さいたま市は同市の低湿地遺跡「南鴻沼(みなみこうぬま)遺跡」から、漆の樹液を採取した跡がある木が出土したと発表した(5月8日)。漆の木は年代測定で縄文時代中期後半の4903~4707年前と判明した。これまでの発掘(東村山市・下宅部(しもやけべ)遺跡、縄文時代後期)より500年以上さかのぼり、漆の樹液採取を実証するものとして日本最古と見られる。
遺跡で見つかった木は、長さ113cm、太さ2.5~3.5cmで表面に10~15cmの間隔で9本の筋状の掻き傷があった。漆は石器などで掻き傷を付て樹液を採取する。
◆漆(うるし)
漆は、ウルシノキ(漆の木:ウルシ科ウルシ属の落葉高木)やブラックツリーから採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料。
うるしの語源は、麗し(うるわし)、潤し(うるおし)、と言われる。
朝から曇り。昼ごろに一時雨。
畑では昨年に撒いたアグロステンマ(ムギセンノウ)の花が数輪咲いている。茎が細長く、風の日は揺れるので支柱をしている。この茎に幾つも蕾が付き、次々と咲いていく。この花の近くでは、キヌサヤの白・赤の花、ナデシコの赤い花などが咲き賑やか。チューリップは終わったけど、リアトリス(別名:百合薊(ゆりあざみ)・麒麟菊(きりんぎく)も咲く予定。
アグロステンマはヨーロッパでは畑の雑草と言われるが、名は「畑に美しく咲く」との意味と言い素敵な名だ。和名はムギセンノウ(麦仙翁)で、名の由来には「麦畑に生えるセンノウ」「葉がムギに似たセンノウ」などの説がある。
アグロステンマ
学名:Agrostemma githago
別名:麦仙翁(むぎせんのう)
麦撫子(むぎなでしこ)
ナデシコ科アグロステンマ属
原産地は地中海沿岸~西アジア
秋まき一年草、丈は0.6m~1m
開花時期は5月~6月
花径が5~8cm程と2~3cm程の種類がある
花は中心が白いピンクで、花弁に筋が縦に入っている
良く見かけるのはこの品種の花だが、白・赤紫色がある
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