静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

膨張式救命いかだ訓練

2016年09月01日 11時27分34秒 | 実習

災害に見舞われても、命だけは守らなければなりません。
大型船の場合、船舶救命設備規則で救命施設の搭載が決められています。
救命用には、古くはカッターボートが使われていました。
現在はコンパクトに収納できるゴム製ボートが主流で、法律的には「救命いかだ」と言われています。

今回は救命いかだの販売業者を招いて、法律的な話や遭難時の信号、そして実際に船から救命いかだへの移動など、一日かけて研修しました。

午前中は、航海実習棟で勉強です。
発煙信号をはじめ、救命いかだの装備品の説明を受けたり、非常食の試食を行いました。

そして、午後からは小川市場まえで「わかたか」から救命いかだをおろし、泳いで乗り移る実習を行いました。
泳ぐと言っても、実習服を着ているし、救命胴衣もつけているので簡単に泳げません。
これも経験です。


マスコミが3社、取材に来てくれたので昨日のニュースでご覧になった方もいらっしゃると思います。

さて、研修生も海に飛び込み救命いかだまで泳ぎました。
しかし!一人だけ腕をクラゲに刺される名誉の負傷...
一人だけ違うフェロモンがでていた?

このような研修は、漁師になってからは機会がないと思うので貴重な経験になったと思います。
しかし、なんと言っても大事なのは海難にならないように気をつけること。
そして、救命胴衣を着用していること!
学園の生徒には、卒業後も肝に銘じて、命を落とさないようにして欲しいと思います。

【ゴムボートなのに「いかだ」?】
「いかだ」と言うと、材木などをロープで平面状に固定したものです。
今回使った救命いかだは、実際には屋根のついたゴムボートでした。
なんで、「いかだ」と言うのか調べました。
昨日同様、言葉の使い方にこだわるのが私の悪癖。

救命いかだの意味は
「救命いかだは、船舶の遭難時に使用する、ゴム、ナイロンあるいはFRP製のいかだ。膨脹式と固型式がある。」
...うーん、わかりません。

さらに調べると、第二次大戦まで広く使われていた救命艇で、カーリーフロートってのがありました。
これは、銅板を筒にし、さらにコルクを巻き付けたものを「いかだ状に組み立て」防水帆布で覆ったものだそうです。
このときは、形状も「いかだ」だったんですね。
その後に、形状が変わっても、「いかだ」と言う言葉が残ったと思われます。

...本当のことを知っている人は教えてください。

コメント (1)
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