静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水産の授業

2017年04月18日 16時01分37秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

それから今年リニューアルしたスクールガイドが、shizuoka-ebooksで見ることができます。
●静岡県立漁業高等学園スクールガイド
(静岡県庁)
http://www.shizuoka-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=6159
ぜひ、ご利用ください。

今日の本題は水産授業の紹介です。
学園では、航海や機関の専門的な授業に加え、広く水産のことを学ぶ科目があります。
それが、水産の授業です。
教えるのは私と同じ水産技師の職員です。ときどき、私も担当します。
今回はビデオも使って加工や流通の説明もありました。
広くいろいろ学べるも学園に来るメリットですよ。

漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今年も学園の見学会を開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。

 【静岡県の水産業】
水産業とは漁業だけでなく、水産加工業を含みます。
腐りやすい魚介類だからこそ、漁業と加工業はセットで発展してきました。
静岡県の場合、加工業は特に大きな産業です。
焼津のカツオ節、練り製品(かつてのナルト巻きは、圧倒的なシェアでした)、缶詰、しらす干しなどなど。水産加工業の生産量は全国2位です。
漁師になる人も、このような状況を知ることが重要なのです。
学園では研究所や県庁の担当者を講師にお願いして授業を行います。

 園長のつぶやき
学園の入学希望者がすべて、学園に来るわけではありません。
昨年も多数の見学者がありましたが、学園を受験しなかった方も少なからずいます。
学園を見学した後に、漁師と別な進路を見つけた場合。
特に中学生で多いですが、これはこれで仕方ありません。
進路を決めるのは私ではありません。

残念なのは、学園に来ないで、直接漁船に乗る人です。
昨年の見学者で、高卒の方のお二人が、学園を受験せずに直接漁船に乗りました。理由は分かりません。
もし、経済的な事情などで、「すぐに稼がなくてはならない」なら、これも仕方ありません。
しかし、「漁船に乗れるなら、わざわざ1年も学校に行くのも面倒」と判断したなら、とても残念です。もったいないと思います。

学園に来なくても漁船に乗る方法はあります。
ロープワークなどの現場仕事だって、最初は苦労するかも知れないけど、いずれ覚えるでしょう。
でも、漁船に乗りながら海技士資格を取るのは簡単ではないです。
会社によっては、海技士試験の講習会に参加させてもらえます。
ここで2ヶ月、3ヶ月の講習を受けても、最後の試験に落ちる人は少なくありません。
海技士免許がなければ、大型漁船で船長や機関長にはなれません。
漁師を生涯の仕事として選ぶのなら、学園で勉強することをお勧めします。(明日に続く)

コメント
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