静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

新しい年の始まり 乗船実習の裏話5

2018年01月04日 10時06分34秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

ブログをご覧のみなさん、あけましておめでとうございます。
今年も学園の様子と漁業について、みなさんにご紹介していきます。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

職員は今日から仕事ですが、生徒が学園に戻ってくるのは成人式後の8日です。
9日からは始まる三学期の初っぱなは小型船舶操縦士講習。
教室はテキストも並べられ、準備万端。


この教室は3階で、きれいな富士山も拝めますよ。
静岡県内の学校とは言え、教室から富士山が見えるのはたくさんないですよ!

さて、乗船実習の紹介を続けます。
昨年は鹿児島で餌のイワシを積み、漁場に向けて出発したところまででした。
実習船やいづは南下を続けます。南方の穏やかな海です。


実習船は海洋観測も行います。
白い円盤を海に沈めていき、透明度を観測しました。
南の海はプランクトンが少なく、透明度も高いです。

そして餌であるイワシの管理。生きているので、様子を見て管理します。

当直者以外は、カツオの群れを探します。
双眼鏡で海をじっと見ると、また船酔いに襲われます。
漁師になるのは大変ですよ。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。
ご希望の日を園長にご相談ください。
今月末には願書の受付が始まります。見学はお早めに!


 【透明度】
主に海や湖沼などで使われる指標。
水の清濁を表現するために使われ、高ければ高いほど水が澄んでいることを示します。
直径30cmの白色円板(セッキー円盤)を水中に沈め、肉眼により水面から何mの深さまで確認できるか調べます。
不思議なんですけど、天候や空の明るさに関わらず、ほぼ同じ結果が出ます。
川の場合はバケツで水を汲み、濁度管という透明の筒に水を入れます。
濁度管の底には十字の標識があって、徐々に水を抜いて、真上から標識が確認できる水位を透明度とします。
だから、単位はcmになります。

 園長のつぶやき
大学入試のセンター試験は10日後に迫りました。
学園の入学試験も着々と準備を進めています。

本音を言えば、学科試験による入学者の選抜をしたくはありません。
入学試験の成績が良くても、入学後にがんばらなくては、何の意味もないからです。
ましてや、昨年のように定員割れの年では、学科試験での選抜は難しくなります。
もしからしたら、「入学試験があるから、最初から学園に来るのをあきらめてしまう」場合もあるかも知れません。

学園のような少人数教育では、入学後に一週間もたてばどんな生徒か分かります。
でも、入学試験の短い面接では、それを見抜くのは困難です。

学園を受験するみなさん、試験があってごめんなさい。
今年の試験問題は昨年より「答えやすいように」に工夫しています。
受験生に実力を発揮して欲しいからです。
過去問も配布しているので、試験問題の傾向は見当がつくはず。
一問でも多く答えることができるように、準備してもらえるとうれしいです。

コメント
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