漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
先週の19日に川勝知事の来園がありました。
まず生徒全員で出迎えです。
そして機関実習をご覧いただき、
ロープワークの体験をです。
生徒が知事にレクチャーです。
最後に生徒と意見交換。
生徒から漁師になろうした動機、学園生活の感想などを発言し、
それに対し、知事から発言していただきました。
このとき、知事はメモも取らずに全生徒の発言内容を頭にとどめて
それぞれの内容についてコメントをくれたことです。
とても、私にはマネができません。
最後は手を振ってお見送り。
生徒も記憶に残るイベントになったと思います。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行いません。
ご希望の日を園長にご相談ください。
来週から願書受付が始まります。見学はお早めに!
なお、学校の様子をライブでご覧になりたい場合は、平日にお願いします。
ただし、学園に進学するのは「漁師になる」ことを決めている人だけですよ!
そこだけは、ご注意くださいね。
園長のつぶやき
今回、知事から生徒の一人一人に「漁師になろうと思ったのはいつか」という質問がありました。
学園生は小学生から高校生までに漁師になる決断をしています。
知事に
「大人になっても自分の仕事を決められない人が多い。早くから職業を決めているのはすばらしい」
と評価していただきました。
学園も創立50年。
できたばかりの頃は、漁村から「漁師になることが当たり前」の中卒者が学ぶ場所でした。
そして入学前に、就職する漁船が決まっていました。
今はそんな生徒はいません。
漁村以外で育ち、自分の意志で漁師なることを決めた人が学園に来ます。
これは知事のお話しのとおり、すばらしいことです。
知事の訪問の後、沼津の中学3年生が見学に来園してくれました。
例によって、漁師の仕事をほとんど知りません。
こんな人に
「高校で役に立つかどうか分からない勉強をするより、学園で実習する方が楽しい」
「高校、大学をでて机に座った仕事をするより、大自然を相手にする仕事の方がストレスがないよ」
「漁師は学歴なんか要らない。魚をたくさん捕れば良いんだから」
と言ったらどうなるでしょう。これはこれで、ウソではありません。
彼の背中を押すことで、学園に入学してくれるかも知れません。
でも、実際にはまったく逆のことを言います。
「漁師は大変な仕事。魚を捕る以外の仕事もたくさんある」
「危険は多い。甘く見るとケガをする」
「出漁したら仕事は6時で終わり..土日は休み..なんてない。テレビでオリンピックを見ることもできない」
と話して
「それでも良ければ学園に来てください」
とお話しします。
その結果、学園に進学するのを辞める人もいます。
でも、学園の卒業生は必ず漁師になります。
漁師になる気持ちが決まっていない人を入学させる訳にはいきません。
今回の来園者は、まだ漁師になる覚悟はできていないように感じました。
それならそれで良いと思います。
高校に進学して、漁師になる意志が固まってからでも遅くないからです。
学園に入学できるのは30歳まで。
自分にとって、一番良いタイミングで入学してください。