静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習 11月28日から11月29日

2019年12月02日 09時27分37秒 | R1遠洋航海実習

遠洋航海実習の様子を、実習船やいづからメール送信される日誌と写真でご紹介します。
実習船はマリアナ海域付近の漁場にめざして南下中です。

11月28日の主直は埼玉県からきた小野寺くん。
この日にやったのは
 タンツー・活餌管理
です。
「遠洋実習8日目です。出港前は、船酔いなどの不安がありましたが、初日から凪が良かったせいか鹿児島入港まではみんな酔っていませんでした。しかしながら、鹿児島港を出港してから少しずつ酔ってくる人が出てきています。
実習中は、ワッチや活餌管理等で専攻科生と行動する機会が多くあります。専攻科生の動きや知識のレベルなどは、今の時点では敵いませんが、勉強と実習を頑張って、二月に五級、三月には四級が取れるように頑張りたいです。そして、就職したら職場の先輩の言うことを聞いて、一日でも早く現場の戦力になって、職場から「学園の卒業生は優秀だ」と思われるようになりたいです。
30日からいよいよ調査が始まります。一人で10kg以上のカツオを釣れるように頑張りたいです。」

専攻科生が良い刺激になっていることが分かります。
写真は小野寺くんが死んだイワシを計量しているところです。

11月29日の主直は東京出身の中村勇也くん。
この日にやったのは
 タンツー・自習
です。
「今日は初めての主直の日でした。何をさせられるのかと不安でしたが、そんなに大変な出来事は起こらず一安心です。そして初めての活餌管理も経験しました。実際に棒ばかりを使い死んだ鰯(ナヅミ)の重さを量りました。思っていたよりもお亡くなりになる鰯が多く驚きました。午前中には恒例行事のタンツーを行いました。ご褒美はバヤリースオレンジor三ツ矢サイダーorガリガリくんでした。ガリガリくんはほんの少しだけ溶けていましたが、池野さんが持ってきてくださったということで涙が出るほど美味しかったです。昼ごろからは少し風と波が強くなったのか船の動揺が大きくなり気分が悪くなりました。明日からはいよいよ調査開始です。自分にとっては最初で最後の遠洋になると思うので、悔いの残らないように頑張りたいです。」

「池野さん」というのは、学園の職員です。
池野さんの差し入れたガリガリ君、大好評です。
右端の笑顔が中村くん。

学科試験のないAO式入試を追加実施します。詳しくはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/recruit.html

静岡県立漁業学園
漁師になりたいと思った方は、まずは電話、Eメールでご相談ください。
私がどんな質問にもお答えしますよ!
もちろん、ムリに入学をお勧めすることもありませんので、ご安心を!
電話 054-627-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
詳しくは学園ホームページをこちらをご覧ください。
できれば授業や実習の見学できる、平日の見学がおすすめです。
平日の見学は園長にご相談ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/h30kengaku.html

 園長のつぶやき
漁師はまちがいなく厳しい仕事です。
でも「ブラック」ではないと思います。
始めは肉体的にも精神的もきついです。
そこを乗り切れば精神的にも楽になるし、肉体的も余裕ができます。

問題は、その楽になるまで!
生活環境は一変するので、仕事以外に生活面でも対応が必要です。

遠洋航海実習では生徒は全員苦労します。
しかし、その苦労が漁船への適応力を育てます。

急がば回れ。
学園でがんばるのも、必要な苦労です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする