静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習 12月2日から12月3日

2019年12月04日 09時11分26秒 | R1遠洋航海実習

遠洋航海実習の様子を、実習船やいづからメール送信される日誌と写真でご紹介します。
いよいよ一本釣りの操業も始まりました。

12月2日の主直は浜松市出身の岡本くん。
この日にやったのは
 操業、活餌管理、海洋観測
です。
「今日は、操業3日目。一日目は天候が悪く操業できなかった。二日目はカツオが釣れたが、私は航海当直だったので参加できなかった。三日目は当直も無く釣りに参加できたもののカツオを釣り上げられなかったのが残念だった。この日、操業初日から曳いていた縄に遂にシイラがかかった。操業後にシイラと記念写真を撮った。明日はマリアナ海域を航行するために操業できないが、まだ操業できる日数が4日間あるので頑張りたい。
また、今日は、初めての活餌管理の当番だった。死んだ鰯を棒測りで測り、その量を計算するといった作業であるが、少し難しかった。
これまでに漁獲したカツオの一部を刺身にして食べたが、冷凍のカツオより弾力があって美味しかった。」

早くカツオが釣りたいね!

12月3日の主直は焼津市出身の寺田くん。
出航式では、元気いっぱいに「誓いの言葉」を言ってくれました。
この日にやったのは
 自習
です。
「今日は操業が休みでした。マリアナの200海里内を航行しているからです。今日1日中マリアナを西の方向に走っています。昨日の時点で漁具を全てしまい今日は船外活動が一切禁止でした。タンツーから、朝のラジオ体操まで全部行いませんでした。そんなに厳重にしなくても、漁を行わなければ、アメリカのコーストガードには捕まらないのではないかと自分は頭の中で疑問に思っていましたがそんな考えは甘く、先生や甲板長さんの話しなどを聞いていると、自分達が漁を行っていなくても相手に疑われ、相手がだめと言ったらもうだめ、ということがわかりました。それほどまでに入漁料を払っていない場所での航行は気をつけなければならないのだとわかりました。」

厳しいですね。
どの国でも魚が貴重な資源になっていることが分かります。
実習船はナブラを追って、移動中のようです。

学科試験のないAO式入試を追加実施します。詳しくはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/recruit.html

静岡県立漁業学園
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 園長のつぶやき
気仙沼、吉田さんのブログ(gyosenin-boshu.net)に「三年連続、地元高校から漁船員」という新聞記事が紹介されていました。
地元高校と言っても水産高校ですからね・・・これが日本の現実です。

「漁師になる人がとても少ない」のはチャンスです!
だって漁師は限られた天然資源である魚を捕るんですよ。
捕る人が減れば、自分の持分が増えます。

なにより高齢者が多いのが漁師の世界。
この状況は長く続きません。
大きな世代交代があり、まもなく今の若者が漁業の主役になる時が来ます。
もうすぐ新しい漁業の幕開けです。

コメント
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