遠洋航海実習の様子を、実習船やいづからメール送信される日誌と写真でご紹介します。
一本釣りの操業も終盤です。
12月6日の主直は神奈川県出身の榎本くん。
この日にやったのは
カツオ一本釣り
です。
「今日は操業5日目でした。昨日は朝から晩まで反応が薄く、魚が中々浮いて来ず釣れませんでした。今日も魚が浮いてこなかったので不安でしたが、夕方になってから待望のカツオの群が浮いてきました。サイズは小さいですが1日空いてのカツオだったので少々重く感じられました。少し良型のカツオが掛かったのですが、抜き上げ直前に針はずれしてしまったのが悔しかったです。今日は2本釣ることができました。乗船実習での釣果はトータル6本です。明日が最終日なので悔いのない釣果で終わりたいです。
乗船実習も半分以上過ぎ、1ケ月の長い航海も残り10日になりましたが滅多に経験できない体験なので、残りの航海を充実した船内生活にしたいと思います。そして陸の生活が待ち遠しいです。」
写真の一番手前が(たぶん)榎本くんです。陸が恋しい・・・素直な気持ちですね。みんな同じ。
12月7日の主直は磐田市出身の瀧本くん。
今年の最年長です。
この日にやったのは
操業・活餌管理・シフト
です。
「本日は、操業6日目になります。今日は残念ながらカツオを釣り上げることができませんでした。明日は操業最終日になります。船員さんの話では、釣り上げたカツオを頂けるという話でしたが今のままでは釣り上げたカツオが少ないようで頂けるか不安なので、最後の一日大漁を願うばかりです。今回誰よりも大きいカツオを釣り上げる気持ちいっぱいで乗船したので操業が終わると思うと少し寂しくも思いますがカツオ船への乗船を希望していますので春からカツオ漁師として働くと考えれば寂しさも和らぎます。そして操業が終わればいよいよ沖縄上陸研修です。沖縄上陸は人生初なので限られた時間・厳しいルール(飲酒禁止)もありますがレンタカーを使うことなく存分に沖縄を楽しみたいと思っています。明日も怪我無く実習が終える事が出来るといいと思います。」
釣れたカツオが少なく、操業が一日延びたようです。
「釣り上げたカツオを頂ける」・・・と言うのは、お金を出して買うんですけどね。
釣れたカツオはすべて市場に水揚げです。
最終日はたくさん釣れますように!
写真で立っているのが、先生ではなく瀧本くんです。
さて、実習船から連絡があり、メール送信用の機器が不調のようです。
生徒は元気にやっていますが、ブログで自習の様子をお知らせできなくなるかも・・・
学科試験のないAO式入試を追加実施します。詳しくはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/recruit.html
静岡県立漁業学園
漁師になりたいと思った方は、まずは電話、Eメールでご相談ください。
私がどんな質問にもお答えしますよ!
もちろん、ムリに入学をお勧めすることもありませんので、ご安心を!
電話 054-627-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
詳しくは学園ホームページをこちらをご覧ください。
できれば授業や実習の見学できる、平日の見学がおすすめです。
平日の見学は園長にご相談ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/h30kengaku.html
園長のつぶやき
11月14日から学園を会場に約四ヶ月に及ぶ海技士免許の講習会が行わています。
学園や水産高校の専攻科などを出ていない多くの漁師は、このような講習会で海技士免許を取ります。
学園で勉強しなくても、あとから海技士免許はとれます・・・・が!
実際には、学園で勉強したほうが圧倒的に有利です。
勉強は若いときほど頭に入るし、なにより学園では一緒に学ぶ仲間がいます。
何ヶ月も一人でホテルぐらしになり、朝から夕方まで講義を受けます。
今まで勉強することに縁がなかった人にとって、どれほど大変か!
ほとんどの人は海技士の言葉さえ知らずに漁船に乗るので仕方ありません。
ただし、見学に来て私の説明を聞いても「勉強はめんどうだから、すぐに就職する」とする人も少なからずいます。
講習会に参加しても、免許が取得できない人もたくさんいます。勉強は若いうちに!!