静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

実習船「やいづ」からの報告 (11月19日) 焼津出港~鹿児島でイワシ餌積み

2012年11月19日 09時48分12秒 | 24年度 乗船実習
11月14日(水)に焼津港を出港した実習船「やいづ」は、16日(金)鹿児島に到着しました。
ちょうど出港した日は、西高東低の冬型の気圧配置になって強い西風が吹いており、生徒達の多くが船酔いを経験しました。
最初の試練が船酔いでしたが、鹿児島での活イワシの餌積込と上陸研修も無事に終了して、生徒全員、元気であるとの報告を受けました。

さっそく鹿児島の生徒達が書いた生徒作文(I君)が届きましたので、紹介します。

 焼津港を出港して1番最初に降りかかってきた難関は船酔いでした。
 出港してから昼食を食べて、すぐに船酔いをしてしまい、その日は夕食を食べることが出来ませんでした。
 寝る時は、すぐに寝れず焼津出港の初日は大変でした。

 2日目も船酔いが治らず、朝食を食べることが出来ませんでした。
 2日目の自分の役割は、全面所とトイレの掃除でした。
 じっとしているより動いている方が酔いを紛らわせられると分かりました。

 2日目は、午前中に外に出ることが出来て気持ち良かったし、船から見る景色はとてもきれいでした。
 3日目は、0時から4時の航海当直で実習船「やいづ」でワッチをするのは、初めてだったので、とても緊張しました。
 でも、船員の方が話しかけてくれたので、良かったです。

 航海当直で大変だったことは、4時間立ちっぱなしで足が疲れたのもそうですが、
 1時間に一度、機関室に気象を知らせることが一番大変でした。
 針路、風向、風力、天候、水温を暗記して知らせるのが、上手に出来なかったので、早く覚えられるようにしたいです。

 航海当直を終えて、寝て起きたら餌積みでした。
 僕は、カメ(水槽)に入れる餌をカウントすることをして、自分的にいつもより声を出せたと思います。

 餌は、1バケツ5000円くらいと言っていて、こぼすことがあったので、自分は鰹船に乗るので、
 餌を大切にしていきたいし、今日したことを忘れず、これから活かせていけたらいいなと思います。
 まだ、航海は始まったばかりなので、できるだけ多くの仕事を早く覚えられるように頑張っていきたいです。


19日(月)12:00に鹿児島を出港して、実習海域のマリマナ海域の向かいます。
詳しい情報が入り次第、報告したいと思います。
写真は、昨年の乗船実習の時のものを使用しています。

  


  







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入学金、授業料等の費用はどのくらいかかりますか?

2012年11月16日 10時34分42秒 | 学園紹介
来年度、入学を検討されている方と思われますが、入学金、授業料等の費用についての問い合わせがメールでありました。
平成25年度生徒募集パンフレットには、詳細が載っていますが、入手できない方のためにお答えしたいと思います。

当学園は、将来を担う漁業後継者を養成にするために設置された、県営の職業訓練校です。
卒業後は漁業に就業することが条件になっており、入学金、授業料、寮費が免除されています。
ただし、費用の全額を県が負担しているわけではありません。

生徒が色々な資格を取得するための費用、全寮制での食費、保険料、実習にともなう経費は個人負担していただいています。
これらは、生徒が直接受益するもので、県費で負担することが相応しくないと考えるからです。

父母の皆様に負担していただく平成25年度の金額は、60万円を予定しております。
負担を少なくするように、入学式(4月)、1学期終業式(7月)、2学期終業式(12月)の3回に分けて納めていただきます。
これらの費用は、一人ひとり精算して、余ったお金は卒業時に返金するようにしています。

ご理解のほど、よろしくお願いします。


資格取得費 225,000円 (小型船舶操縦士免許、第2級海上特殊無線技士資格、海技士資格試験費用、潜水ライセンスなど)
食   費  178,000円 (寮での食費、昼食代)
保 険 料  30,000円 (カッター、水泳訓練、乗船実習などに対処する障害保険)
実 習 費 167,000円 (実習服、工具、乗船実習などの費用)
 合 計  600,000円








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第43期生乗船実習の出航式を実施しました!

2012年11月14日 14時21分06秒 | 24年度 乗船実習
第43期生の乗船実習の出航式が、11月14日(水)11時より、焼津漁港の旧港(第1船渠東岸壁)で行われました。
出航式には、県議会議員 良知淳行 様をはじめ、後援会の皆様など多くの御来賓、保護者の皆様方のご出席をいただきました。

この乗船実習は、生徒にとって、入学以来学んできた知識や技術を実践の場で試す集大成の場であります。
また、来年春の就職に向けた最初で、最後の洋上訓練でもあります。
生徒達には、何事も自分の仕事だと思って、自分に打ち勝つんだという強い気持ちで、取り組むように訓示しました。

初めての長期にわたる訓練で、船酔いや船内当直など乗り越えなければいけない試練が待っています。
それらを乗り越えて、海の素晴らしさ、船の仲間と力を合わせて一緒に働く喜びを見つけてほしいと思います。

生徒達を乗せた焼津水産高校実習船「やいづ」は、11時30分に離岸して、多くの関係者に見送られて出港しました。
今日から12月17日(月)の入港・水揚げまで、生徒達の34日間の挑戦が続きます。

乗船実習中の様子については、情報が入り次第、このブログで報告したいと思います。


  

  









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静岡県立焼津水産高等学校 創立90周年記念式典に出席しました!

2012年11月12日 10時52分30秒 | 日記
静岡県立焼津水産高等学校の創立90周年記念式典が、多くの卒業生や来賓が出席して11月10日(土)に同校体育館で盛大に開催されました。
同校は、大正11年11月11日に開校式を行っており、まさに11月10日は、創立90年の節目に相応しい日でした。
松田清孝校長は校長式辞の中で、「この90周年は次の100周年につなげる第1歩としたい」と挨拶されていました。

この式典の第2部では、吹奏学部の記念演奏、スライドによる水産高校90年の歩み、応援団の演舞などが披露されました。
記念演奏では、指揮する先生のタクトの動きに部員全員が心を一つにして演奏しており、音を通じて気(持ち)が伝わってきました。
応援団の演舞では、昭和40年のアグリカン海難で犠牲になった人たちを追悼する演舞も披露され、大切なものを受け継いでいることがよく分かりました。

私は、水産高校の入学式や卒業式に出席させていただき、校歌斉唱を聞き、いつも素晴らしい歌詞と思っていました。
この式典に出席して、校歌の歌詞があの有名な「荒城の月」を作詞した土井晩翠によるものであることを改めて知りました。

土井晩翠は、昭和10年に焼津に4日間、滞在して作詞したそうです。
校歌の4番は、水産高校のみならず、我が漁業高等学園が目指すところでもあります。


 業成るあした乗りいでん
 潮は流る三千里
 太平洋の天(そら)広し
 水産事業わが使命








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実習船「やいづ」で、停泊訓練を開始しました!

2012年11月09日 11時23分57秒 | 24年度 乗船実習
生徒達は、11月14日(水)の「出航式」の後、焼津水産高校の実習船「やいづ」(559t)に乗り込み、初めての航海に出発します。
実習船「やいづ」に慣れるための停泊訓練を、出航前の9日、12日、13日の3日間行い、長い航海に備えることにしています。
初日は、お世話になる船長さんや乗組員の皆さんとは、初めて顔を合わせるため、「乗船式」を実施しました。

この停泊訓練では、生徒達が船内の各部を覚え、船内の規則や注意事項を事前に身に付けることを目的としています。
具体的には、航海当直中の注意事項、当直日誌の記入方法、船内作業のほか、緊急時の救命設備の取り扱いも学びます。

また、実際に、船の釣り台に立ち、操業中の配置を確認して、釣り込みの練習も行います。
カツオを釣る時に与えられるスペースは、約1平方メートルしかなく、釣り上げた魚は自分の頭上を通過させなければなりません。
洋上では船の動揺もあり、自分の頭上を通過させることは、難しくなってきます。

生徒達は、この停泊訓練によって、船の生活に少しづつ慣れていきます。
写真は、船内の食堂兼教室で行われた「乗船式」で鈴木克己船長が訓示している時のものです。











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