静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

刺し網の実習について (生徒作文)

2012年11月07日 08時57分26秒 | 学園行事
第1回目の刺し網実習については、10月22日(月)のブログで紹介しました。
刺し網では、色々な種類の魚介類が獲れて、その豊富さにびっくりするとともに、獲れたての魚をすぐに料理して食べる味は格別です。
10月29日~30日に第2回目の刺し網実習を行ったので、その時のT君の作文を紹介します。


 私達は、これまでに2回の刺し網の実習を行いました。
 前日の夕方に網を仕掛け、翌朝に回収するという流れです。
 1回目は、訳も分からず、ただ先生に言われるがままの行動になってしまい、戸惑うケースが多かったです。

 この時、思ったことは、普段から先生に 「実際の漁では、ロープに巻かれると非常に危険だ」 と聞かされていて、
 投網時のロープが飛び出していく勢いはとてつもないものでした。
 もし、あれに巻き込まれたら一気に海に引きずり込まれるんだろうなと思うと、ぞっとします。

 1回目の経験があったので、何が危険で、どういった作業があるか分かっていたので、積極的に手を出すことができました。
 1回目は、ガザミ類やシタビラメ、グチ、カゴカキダイといった種類が多く獲れ、この日の昼食にはカニ汁が出て、とても美味しかったです。
 2回目の漁では、カニ類やシタビラメの代わりにエボダイが多く獲れました。

 2回の漁をふり返って、一番難しいと思ったことは、掛かった獲物を網から外す作業です。
 魚がどっちから入っているか分からず、手を拱(こまね)いて、先生に 「網を張って確認しろ!」 と言われて、
 確認しても自分が魚を回転させてしまうので、先生はそれを見て嘆いていました。

 次にやる機会があれば、もっと早く外せるようにしたいです。


     


  

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カツオ釣り込みの練習(2) 10~15kgサイズ

2012年11月05日 12時46分39秒 | 24年度 乗船実習
模擬カツオ(約2kg)で釣り込みの練習を開始したことを、11月1日(木)のブログで紹介しました。
実際のカツオ釣りでは、時には、より大きな10kg以上のカツオやマグロの群れに当たることもあります。
このような時に備えて、模擬カツオの重さが10~15kgのものでも練習しています。

基本的な動作は前回と同じですが、2本の竿を用い、2人一組で1尾のカツオを上げることになります。
この模擬カツオは鉄製ですが、鉄工所に特別に発注して作ってもらいました。
写真は右から、2kg、7kg、10kg、15kgサイズのものです。

衝突の衝撃を和らげるためロープで網目状に保護してありますが、当たり所がわるければ怪我をすることもあるかもしれません。
最初は、生徒達の腰がふらついてますが、何回も練習しているうちに、少しづつ上手になっていきます。


大型カツオ10kgサイズの釣込みの練習のコツ
 「きたっー」と大きな声を出して、動作を開始する。
 カツオの頭を海面から出し、自分の正面まで持ってくる。
 竿尻を「竿当て」にしっかり固定して、両手で、竿の「手掛け」(竿尻から60cm位)を持つ。
 2人で呼吸を合わせて、「せーのー」と声を出しながら、力を入れてまっすぐ引き上げる。


 


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カツオ釣り込みの練習(1) 2kgサイズ

2012年11月01日 09時51分22秒 | 24年度 乗船実習
乗船実習で、生徒達が一番楽しみにしているのが、カツオの操業実習です。
カツオが疑似餌に喰いついた瞬間の強烈な引き、竿を力一杯絞って上げる時の快感は経験した者にしか分かりません。

生徒達は、模擬かつお(2kgサイズ)で釣込みの基本練習を開始しました。
気合十分ですが、初めてなので、先生方の模範演技のようにはうまくいきません。
特に、竿のしなりをうまく利用して、まっすぐゆっくりと、下から寄せてくることが出来ないようです。

私も、生徒が釣込みの練習をしているそばで、指導する先生の話を聞いていました。


カツオ釣込み練習のコツ
 「きたぁー」と大きな声を出して、動作を開始する。
 カツオの頭を海面から出し、自分の正面まで持ってきて、タイミングを計って力を入れる。
 竿が、水平に対して70度位の角度になるまで、一定の力で、しなりをかけながら引き上げる。
 その後は、竿を後ろまで返さず、80度位で止めて、しなった竿の反動だけを利用してカツオを下から腰元に寄せる。
 この時、左腕でかつおを抱きかかえ、釣り糸は決してつかまない。
 しなりが返って、まっすぐになった竿は、他の人と交差しないように前方に倒す。



  
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