静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カツオをおろす練習と棒ばかり

2017年11月15日 13時05分08秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
11月の見学会は漁師.jpでもお知らせしています。
www.ryoushi.jp

乗船実習を控え、大事な練習です。
・・・カツオを捕りに行くのに、カツオがおろせなくてどうするの!
ということで、今年何度目かのカツオをおろす練習をしました。


まだまだ、包丁の持ち方があやしい人がいました。
だいじょうぶかなぁ。
自分で釣ったカツオを、美味しく食べることができないよ。

棒ばかりの使い方も練習しました。
初めて棒ばかりを見る生徒もいましたよ。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
漁師に「うれしかったこと」を聞くと、やっぱり
「大きな魚が捕れた」「大漁だったとき」
と言う答えが返ってきます。
漁師のよろこびは、狩猟(しゅりょう)本能に基づいている気がします。
狩猟する獲物(えもの)は食べ物です。
食べ物をたくさん得られたと言うことが、人間本来の生きる欲求が満たされます。
だから、捕ったカツオを自分で食べることは漁師を喜びを実感する上でとても大事だと思っています。
漁師は魚を捕るのも食べるのも大好きです。

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カツオ釣り込み練習3 二挺釣り

2017年11月14日 09時42分45秒 | 実習

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カツオの釣り込み練習も最終段階に来ています。
10kg以上もある特大カツオ、あるいはメバチなどは人力で釣りあげるのは大変です。
一人でダメなら、二人がかりで!
・・・と言うのが二挺(にちょう)釣りと呼ばれるやり方。
日本の竿で、一匹の魚を釣り上げます。魚によっては三挺釣りもあります。
二人でやれば、力は半分すみます。でも、釣り糸も半分になります。
ですから、二人の息を合わせて、どんどん釣る必要があります。



疑似(ぎじ)カツオの重りも14kgの特大です。
乗船実習でも、これくらいの特大カツオが釣れることを期待です。



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 園長のつぶやき
この二挺釣り練習ですが、ペアを組むときに体格の近い人で選びます。
体格が違うと力がうまく分散しないようです。
このため、大きい人ふたり、小さい人ふたりのペアとなります。
体格の大きい人のペアは、二人ともパワーがあるので釣りあげも楽です。
逆の場合は苦労します。
さらに息が合わないと、一人に重さが集中!
二挺釣りの難しいところです。
でも、漁業の現場では助け合いながら作業しなくては行けません。
できる限り他人の分もカバーする気持ちがなければ現場の評価が下がります。
相手とタイミングを合わせ、二人の力を最大限生かせるように工夫する二挺釣り。
二挺釣りの練習はとても良い実習だと思っています。

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機関当直実習の練習

2017年11月13日 10時10分29秒 | 実習


漁師になるための学校、漁業学園。
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大型船舶には、主に二つの海技士が乗船しています。
そう、航海士と機関士です。
航海士は船で何をしているか?
・・・周りの海を見張り、船を操縦します。分かりやすいですね。
では、機関士は何をしているのでしょう?

機関士も船が運航しているときの基本業務は、航海士と同じく当直の当番です。
そして、機関士が見張るのはエンジンなどの機械類です。


扱う機械も大きいし、確認もたくさんあります。
授業では、機関実習棟にある実際の漁船エンジンなどを使って、確認方法を学んでいきます。


これは、機関専攻の授業ですが、乗船実習では学園の生徒全員が航海当直も機関当直も経験します。
今週は航海専攻の生徒も同じ練習をする予定です。

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 園長のつぶやき
24日に出航する乗船実習では、機関当直も行います。
仕事はエンジンなどの機器類が異常がないか見張ります。
簡単に思うかも知れませんが、大事な仕事です。
大海原を運航する船が洋上でエンジンが壊れれば遭難ですよ。
漁船なら冷凍機が壊れても、捕った魚が腐って全滅。
発電機が壊れると、無線で連絡が取れません。
機関員は華やかな仕事ではありませんが、船を支える大事な仕事です。

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漁業協同組合と金融の話し

2017年11月10日 10時07分00秒 | 学園紹介

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外部講師の授業です。
県庁の水産業局から水産金融(きんゆう)班の若いお二人が来てくれました。
お二人来たのは漁業協同組合と、金融の二つのことを話していただくため。
漫才コンビではありませんよ!

はじめに漁業協同組合の話し。
漁協は法律で役割が定められています。
特に沿岸漁業に就職する場合、漁協の組合員であるかどうかは「漁師として権利」があるかどうかでもある大事なことです。
こんな話しを聞く機会は少ないので貴重です。


そして金融の話し。
これも独立した漁家(ぎょか)となるには大事な話。
資金を貸してくれる融資(ゆうし)のことなど、ひとつひとつ解説してくれました。
生徒には、ちょっと難しい話しだったかも?
少しでも頭に残れば、将来きっと役に立つよ。



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 園長のつぶやき
昔の漁村は、住民のほとんどが漁家でした。
漁協の購買は地域のスーパーマーケットとしての役割を担っていました。
漁協の信用部に貯金したり、漁協という組織が生活の中心にありました。
現代では、漁協の機能の多くを代わりにやってくれる存在があります。
生活関連ではコンビニ、銀行、通信販売など。
共同出荷も漁業資材の会社が請け負ったりします。
こんなことから、漁協の存在意義が薄れています。

ただし、漁業者が一つになる組織は必要です
流行の6次産業化だって、漁師一人でできることは知れています。
漁協は漁師のためにあります
いまこそ、漁師の一人一人が漁協について真剣に考えなくてはいけません。

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滑車の原理を体験

2017年11月09日 13時15分41秒 | 実習

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実習の時間に滑車(かっしゃ)の勉強をしました。
小学校、あるいは中学の理科の復習です。
でも、今までの勉強は教科書によるもの。
学園では同じことをしませんよ!
実物を使い、実際に重たいモノを持ち上げ、その効果を体感します。

機関実習棟のクレーンを使い、滑車を取り付けます。

その下に、別の滑車を取り付け、動滑車(どうかっしゃ)のある、なしで重さの違いを一人一人確かめました。
定滑車(ていかっしゃ)と動滑車の働きの違いを体験しました。


さて、この滑車ですが試験に出ます!
航海4級で出題されます。

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 【定滑車と動滑車】
位置が変わらないのが定滑車、ロープを動かすと動滑車です。
定滑車は力の向きを変え、動滑車は必要な力を半分にします。
2種類の滑車を組み合わせることで、小さい力で重たいモノを上げることができます。
すごい発明ですよね。
機械で大きな力をだすことができない時代、滑車は大活躍しました。
今は見る機会が少なくなりました。

 園長のつぶやき
滑車は便利な発明ですが、欠点もあります。
動滑車を1個使えば、持ち上げるのに2人必要だった大きな魚が、一人で持ち上げることができます。
その代わり、持ち上げるスピードが半分になります。
ギア付の自転車に乗ると分かりますが、坂道用のギアでは軽く走ることができますが、スピードは出ませんよね。
それでは、スピードが命、カツオの一本釣りで大型魚を釣るにはどうするか?
....二人がかりで釣りあげます。場合によっては3人のことも。
この場合は、息がピッタリ合わないと釣りあげられません。
現在やっている釣り込み練習でも、二人がかりでの釣りあげも練習します。

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