静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

刺網収納実習

2019年09月12日 09時00分00秒 | 実習

実習のスキマ時間を使って刺網(さしあみ)を収納する練習をしました。



刺網は細い糸でできています。
学園の刺網は幅が約1m。一つが数十メートルの長さがあります。
二人一組で箱に収めていきますが、上(浮き側)下(重り側)を揃えて箱に入れます。
これがキレイにできないと、出すときにうまく張れません。

次は「わかたか」で刺網の漁業実習です。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
10月のAO入試をお考えの方は、なるべく早く見学をしてください!
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ryoushi.jp/regional/22/post_192.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
無線の一海特講習も英語が終わり法規に入っています。
Wi-Fiのような弱い電波ならともかく、海の上とはいえ強い電波を使うのが無線技師。
法律を守らなければ、大迷惑です。
・・・なんですが、海技士の勉強でも法律関係は学園生にとっては鬼門。
とにかく大事なことを覚えなくてはなりません。

逆に言えば「覚えれば良い」ので簡単そうですが、そうでもないんですね。
このブログをご覧の方も、「暗記ものは苦手」って方がいませんか?
私が一つ、コツを伝授します。

それは
「覚える」と「試験で回答できる」は違うと知ることです。
何回も暗証したり、書き出したりすると「覚えた」気がするかもしれません。
しかし、その覚えたことが試験で回答できないから点が取れません。

じゃあ、どうするか?
「覚える」より「思い出す」練習をします。

暗記物は大の苦手だった私も、この方法で暗記物が得点源となりました。
じゃあ、思い出すためにどうするか?
私は自分で考えました。
今はネットでいろいろ紹介されています。
自分にあったやり方を見つけることができると思いますよ!

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オープンキャンパスの体験授業をYouTubeでご紹介

2019年09月11日 09時00分00秒 | 学園紹介

オープンキャンパスの体験授業に参加できなかった・・・
そんな、あなたのために!
ビデオ撮りしたモノをYouTubeの学園チャンネルにアップしました。
https://www.youtube.com/channel/UCsItlPZhzc98RK7zhYqUOow

航海、機関、実習の3つの授業を乗せています。
ちょっと長いので、fi-wi環境のあるところでご覧ください。


今回は「体験できる内容」にしたかったのですが、
苦労したのが機関の授業。
昨年までは、機関実習棟のエンジンを動かす体験でした。
これだと、代表の人しか体験できません。

と言うことで、ポンプの授業と、疑似パッキンづくりとなりました。
ポンプの授業はちょっと難しかったかも?
YouTubeの学園チャンネルは他にも学園の様子を紹介した動画がたくさんあります。
ぜひご覧ください。

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 園長のつぶやき
今年は広報担当職員ががんばって、動画を多くアップしてくれています。
学園は光回線がなくて、動画のアップは大変です。
でも、近く念願の光回線が開通します。
もっと動画を紹介できます。

そこで、私の考えているのが「卒業生へのインタビュー」です。
現在はホームページの「卒業生の活躍」でインタビューを要約した文書を紹介しています。
これを、動画として紹介するという企(たくら)みです。
表情が分かることで、もっと学園を身近に感じてもらえると思います。

さて、9月7日の静岡新聞に
 キャンプでネット依存改善
 県教育委員会 中高生向けに実施
という記事がありました。

若者の間で、ネット依存は大問題です。
ネット依存は自分や家族の努力では抜け出せません。
今回の企画、キャンプでカヌーやハンペンづくりを行い、共同生活をするようです。
・・・あれ?これって学園の生活と同じですよ!

ネットを使うのは確かに便利だし、楽しいです。
でも、楽しいことは他にもたくさんあるはずです。
ネットいう限られた世界だけにとらわれず、広い世界に目を向ける。
このキャンプも学園も同じです。

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ミクロネシア研修生の知事表敬

2019年09月10日 09時00分00秒 | 学園紹介

昨年来たミクロネシア研修生。
もうすぐ、乗船となります。
そこで、学園でおさらい研修をすることになりました。


研修の前に、知事表彰です。
在日ミクロネシア大使、海外漁業協力財団、日本かつおまぐろ漁協の方と知事室に。
二人の研修生は終始緊張した様子でした。


学園での研修の様子も、随時ご紹介していきます。

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 園長のつぶやき
研修生のうち、若い方の彼、実は大卒です。
ミクロネシアで大卒なら超エリートです。
それが、わざわざ日本の漁船に乗る・・・と言うのは
大卒者に見合った仕事が少ないと言うことなんでしょう。

日本は大卒者が多すぎて、大卒者に見合った仕事がありません。
不思議な感じですね。

学歴も、世の中の状況に応じたモノが必要と言うことなんでしょう。

先週の土曜日は、御殿場市の中学二年生が見学に来ました。
大人しそうな子でしたが、私の説明中、積極的に質問をしてくれました。
しかし、まだ中学二年生。
今は漁師になりたいと思っていますが、これからどうなるでしょう?

中学の1年、2年で見学に来られる方は少なくありません。
しかし、入学される方はほとんどいません。
それだけ気持ちというのは変わりやすく、自分の仕事を決めるのは難しいと言うことです。

果たして、今回の見学者どうなるでしょう?
縁があって、学園に来てくれればうれしいです。

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一海特講習始まりました

2019年09月09日 09時00分00秒 | 授業・講演

いよいろ第一級海上特殊特殊無線技士講習が始まりました。
そして問題の英語からスタートです。


講師の先生から
「国際通信なので当然、英語が使われます」
と説明がありました。
そして
「みなさん、英語が得意じゃないですよね?」
の問いに
「はい!日本人ですから!」
と生徒は力強く答えていました。
・・・いや、自慢できなから!


そんな英語の苦手な生徒に対し、講師の先生がわかりやすく教えてくれました。


それと、水産高校出身の生徒は、すでに一海特を取得済み。
一人、別メニューの授業となりました。


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 園長のつぶやき
さて、前回の続きです。
魚は全人類の財産です。
大事に利用しなくてはいけません。

これを漁師側から見ると、
「消費者にとって価値がある魚を提供する」
と言うことです。

例えばカツオ。
焼津に水揚げされる遠洋カツオも、1キログラム100円のカツオから500円以上のものまであります。
魚としては同じカツオです。
値段は漁法や取り扱いなどで変わりますが、それは品質が違うからです。
安いカツオは液体や粉末のダシに利用されます。
高いカツオは刺身に使われます。
買う側からすると、価値が違います。
漁師が高く売れる魚を提供することは、買う人、消費者の利益にもなると言うことです。

どう使われようと、捕った分のカツオが海からいなくなります。
それなら、高い価値のカツオになるようにするのが、漁師のためであり、消費者のためです。

これはカツオだけではありません。
水揚げされても、肥料の原料くらいの価値しかない魚も少なくありません。
魚は海の恵です。
漁師にとっても、人類全体にとっても価値の高い使い方を考えたいですね。



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下田地区の見学

2019年09月06日 09時00分00秒 | 研修・見学

例年、残暑きびしい9月の初めは富士宮にニジマス養殖の見学に行きます。
それを今年は変更。
下田市にある水産技術研究所伊豆分場がリニューアル。
伊豆分場とキンメダイ漁の勉強をするために下田市に出かけることになりました。

伊豆漁協の下田市場には沖合で取れたキンメダイが水揚げされます。
このキンメダイは伊豆諸島海域で10日ほどの操業で捕られたもの。
漁法は底建てはえ縄です。
最近は、このキンメダイの底建てはえ縄漁船に卒業生が毎年就職するようになりました。

まずは伊豆漁協に。
ここで底建てはえ縄漁船を営む宇都宮水産の社長と、長く船員だった方の講話を伺いました。
生徒も初めて聞くキンメ漁の話しに興味津々でした。


あいにく底建て船の水揚げはありませんでしたが、停泊している船の見学をさせてもらいました。


また、沿岸で捕れる小型漁船のキンメダイの水揚げはありました。
この沿岸のキンメダイは「地きんめ」、底建て船のものは「沖きんめ」と呼ばれます。


そしてリニューアルされた水産技術研究所の伊豆分場長に移動。
まず稲取から取り寄せたキンメダイ弁当をいただきます。
伊豆のB級グルメで有名なったイカメンチもついていました。

食後にテレビ局の取材があり、生徒にインタビュー。
キンメ漁の話しを聞いた感想や、将来どんな漁業に就きたいかなどを聞かれました。


それから研究所職員の話を聞き、展示室を見学しました。


47期生でキンメダイの底建て漁船に就職した生徒は趣味がマリンレジャー。
出身は千葉県でしたが、下田に住みたくてキンメ船に乗りました。
そんな生き方も楽しいですね。

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 園長のつぶやき
静岡県では沖合漁業が激減です。
沖合漁業は2から30日の操業をします。
かつては近海カツオ漁船やサバ棒受網漁船がたくさんありました。
いまでは数隻という状況。
学園ができた当時は、沖合カツオの水揚げ基地である御前崎からたくさん生徒が来ていました。
入学前に就職する船が決まっていたそうです。
キンメダイの底建てはえ縄漁船も減っていはいますが、がんばっています。

さて、なぜ沖合漁船が減ったかと言うと、一番の理由は魚が減ったからです。
実は下田市場もかつてはサバが大量に水揚げされていました。
サバが減るのに対応してキンメダイにシフトしたと言えるかもしれません。
そのキンメダイも全国的な人気魚種になったことで資源が減っています。

ところで、魚をとる数が減ると、漁師の収入が減ります。
・・・とは、必ずしも言えません。
キンメダイの場合、人気魚種になったことで価格が高騰。
そうなると、水揚げ量は減っても、水揚げ金額は減らないことがあります。
しかし、長い目で見れば魚が取れなくなるのは決して良いことではありません。

魚は漁師だけのものではありません。
人類全体の財産です。
これからも貴重な食料として利用しなくてはなりません。

・・・長くなるので、次回に続きます。

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