飴屋晶貴さんの鉛筆画展「菊乃と佐兵と青沼静馬」がギャラリー犬養(札幌市豊平区豊平3の1)で12月16~21日に開かれています。
この鉛筆画は、かなり精緻なものですが、今回はその紹介ではなくて(飴屋さん、すみません)、会場の一角になぜか貼ってあった、1964年の札幌市地図が気になったので、そのご報告です。
これほど、伏籠川の下流域をいきいきと描いた昭和期の地図は珍しいと思います。
当時ほんとうにこれだけの水量があったかどうかは別にして…。
この6年後、1970年ごろの地図となると、札幌小学校(冒頭地図の「伏籠公園」の右側の上にある「文」マーク)より上流には、川は描かれていないのです。
ちなみに、冒頭地図のちょうど中央、道が「へ」の字になっているあたりに、農協支所があり、それは現存しています。品品法邑からモスバーガーのほうに歩いていったあたりです。
いまでも品品法邑から南側を見ると、道路が大きくへこんでいるのがわかります。
これは、大友堀の跡というよりも、伏籠川の跡というべきなのでしょうか。
そして、北16条以南に「東16丁目通」がないのもすごい。
北16条以北の東16丁目通もなんだか細くて、このあたりに人家がほとんどないことが推察されます。とても、いま地下鉄が走っているとは思えないのです。
円山北地区の地図。
卸売市場の近くを、蛇行しながら流れる界川、そして西21丁目附近を流れる支流(札幌市と旧円山村の境界である)がはっきりとわかります。
北5条通と西20丁目通にも市電が走っていました。
北1西24(模型店のあたり)には、むかし「円山映劇」がありました。
入ったことないけど、「三大怪獣の決戦」のポスターが貼ってあったのをおぼえています。