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【告知】中野潤子写真展 讃雪の街さっぽろII (7月22~27日、札幌)

2011年07月21日 23時25分23秒 | 展覧会等の予告
 中野潤子さんは、道写協(北海道写真協会)会員、写真道展審査会員。
 今回は、東京と札幌の2カ所での個展となりました(東京は、5月6~12日、赤坂の富士フイルムフォトサロンで開催済み)。

 ご案内のリーフレットには、次のようにあります。

 私の住む札幌の街で最も美しい季節は冬です。遅い春の扉を、鮮やかな蝦夷紫つつじの花が開けます。短い夏の日、人々は暑い陽を懸命に求め集います。秋は黄金色の銀杏の葉を手にして、自然の愛を受け入れます。そして、凍雪と厳しい寒さの冬が到来します。この季節は、私達に生きることの尊厳を教えてくれます。人々は、そんな冬をもろ手をひろげて迎えいれます。こんな四季の移り変わりを皆、ごく自然に繰り返します。私は、このような札幌の人々の歓びを、ファインダーを通すことで知りました。
 今回展は、私が最も好きな雪の札幌でまとめました。これらの写真を通して、雪の中に生きる人々の輝きに満ちた姿を見ていただきたいと思います。
 ファインダーの中で出会ったすべての人たちの人生に喝采を送ります。


 また、リーフレットによると、出品作は30点。

B1サイズ  射映のクロス 白壁のかたち
全倍サイズ 漆黒の風韻 讃雪の街 白い闇 雪面譜 粉雪の歓喜 窓外の雪明り 雪桜花
大全紙サイズ 斜上のあかり 白ひといろ 乱雪讃頌 黒い方位 開かれた影 雪舞台 紫彩の淡雪 律動の影 白い軌跡 静夜の冬 楽音の階段 交錯のまたたき 沈思の寒風 母子おや こ 雪 余韻の景 雪間の光彩 凍雪いてゆきの華 白暮に待つ 迷路を往く 思惟の間 足早の晴れま


 中野潤子さんの雪の写真が、どういう意義をもつかについては、下のリンク先の文章を読んでほしいのですが、手短にくりかえします。
 従来、雪の写真は、造形のおもしろさに着目するか、人々の生活を圧迫する猛威としてとらえるか…のいずれかが大半でした。文明の進展にともない、雪国の人々がある程度まで雪を克服し、雪と共存するようになった暮らしをおくるようになっている日々をとらえた写真は、ありそうで、意外とすくないのです。

 雪の重みに忍従するのでもなく、しゃかりきに克服するのでもない、現代の北国の、冬を生きる人々の姿と都市風景の諸相を、見てほしいと思います。

 
2011年7月22日(金)~27日(水)
富士フイルムフォトサロン札幌(中央区大通西6 富士フイルム札幌ビル)


□ファインダーの中の私景空間 http://photoessay.blog.so-net.ne.jp/

間の気配さっぽろ 中野潤子写真展(2006年)
讃雪の街さっぽろ 中野潤子写真展(2003年)




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