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森山大道「北海道」(3)

2009年07月21日 23時44分17秒 | つれづれ読書録
承前)

 森山大道写真集「北海道」のつづき。


 「犬の記憶 終章」で発表されたものとおなじコマと思われる。
 雪が舞う海は、青函連絡船から見た津軽海峡だろうか。波の白さが印象的。


 道路を挟んで左側には
「北の錦 千景」
「男山 御料理 志のぶ」
「秀月」
「美好」
「福助」
といった看板を掲げた飲み屋がならび、右側には2階建ての木造家屋が続く。突き当りの建物は駅のように見える。
 右奥のトラックに「計根別貨物」とある。計根別(けねべつ)は根室管内中標津町の地名である。
 女の子が手を挙げて道路をわたっているのがおもしろい。それほど繁華な道には見えないからだ。


10
 不詳。
 手前の看板に
「ピザ&コーヒー ●イハマ」
とある。


11
 牧場の乳牛。
 北海道人には見慣れた風景。


12
 この写真集には列車内のショットがけっこう多い。
 女性が顔をかくしているので、なんとなくなぞめいている。


13
 手前を走っているのは函館市電。
 左手に、のちに経営破たんした「たくぎん」こと北海道拓殖銀行の店舗が見える。
 函館山が近いので、西部地区と思うが…。


14
 激しい雪の夜にストロボを光らせるとこんな写真になる。
 右手に「内科・小児科・神経科・放射線科 函館市元町29・21」と書かれた広告が見える。
 竹田病院のことではないかと思うが、「丸井坂上」とあるから、この時点でかなり古い広告である。丸井今井函館支店が現在地(五稜郭の近く)に移転してから、相当の年月がたっているはずだ。


15
 左手の地図から函館駅の構内と思われるが、五稜郭駅の可能性もある。
 奥に見える待合室の樹脂製いすも、いまとなってはなつかしい。


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 セーラー服は札幌北高?


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 なんの魚だろう。


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 深川市観光案内図。
 南が上に描かれている。


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 駅のプラットフォーム。たくさんのレールが、貨物輸送盛んだったころを思わせる。背後の建物の看板に「木古内」という文字が読み取れる。函館の西隣の町で、当時は江差線と松前線の分岐する駅だった。


21
 たぶん青函連絡船の中。
 一般船室には、列車に似たいす席と、ごろ寝できるカーペット席があった。


22
 炭住街のなかをカーブする単線のレール。去っていく蒸気機関車。


23
 ガラス窓越しの街並みは小樽だろうか?
 おなじ位置から見た写真はこのあとも登場するが、場所を特定する決めてがない。


この項つづく


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