またまたアップが遅くなって申し訳ございません。
道都大中島ゼミの卒業生で、ポップなシルクスクリーン作品を制作している森迫暁夫(もりさこ・あきお)さんの個展です。
昨年、若手画家の登龍門とされる「VOCA」展に道内から推薦されるなど、なかなかがんばっている作家です。
森迫さんの作品は、ちょっと空間恐怖症的なところもあると指摘されることもありますが、筆者は、病的な感じはまったく受けません。
画面をびっしりと覆っている人物や動物たちがとてもキュートなので、ずーっと見ていても飽きないのです。
今回の特徴は、支持体が真四角でなくなったことでしょうか。
自作の支持体に、シルクスクリーンで刷ったものを貼りつけています。カーブしたかたちをこしらえるのは、けっこう大変なようです。
こういう支持体にとりかかったことは、単純にかわいらしい絵から、現代アート的な空間づくりへと、森迫さんの意識がすこしシフトしていることのあらわれかもしれません。
版画という特性を生かし、おなじ版を、インクの色だけ変えて反復して用いるなど、通常の絵画ではできない手法で、ポップな画面をつくりだしています。
とはいえ、おなじ版を使い回しできるから楽かといえばそれは逆で、画面の右と左、あるいは上と下が、不自然さなくスムーズにつながるようにするのはむずかしいと思います。
ここらへんまで接近すると、森迫さんのふしぎな世界の魅力にぐっと迫れたように感じられますね。
作品は次の通り。
チョビノコ(同題5点)
アポトの木
モリノイロ
pilot(同題2点)
one way sugar(あまいの大好き)=同題2点
芽の芽
芽の芽(あお)
ポーラスター
コミドリノリク(同題3点)
何本かの木(同題3点)
野はらに白いサクランボ
ヒシミドリ
さむがりなキョン
ヨツバちゃん
smoke
ホーローアパート
コトバト
草ネズミ
器の位置
2009年8月25日(火)-30日(日)午前10:30-午後6:30(最終日-午後5:00)
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B)
■森迫暁夫個展(2008年12月)
■道都大学中島ゼミ版's展@狸小路 第1週・一文字Tシャツ展(2008年7月)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2007年)
■第42回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2006年)
■道都大学中島ゼミ展 森迫さんの作品
■第37回道都大学中島ゼミ展(2003年、画像なし)
■花鳥風月のアンティーク・ルームと森迫暁夫の絵(2003年、画像なし)
これにこりず、今後ともよろしくお願いします。
ところで最近、森迫さんがネクタイをしめているかっこうでうつっている写真を見ました。何だったっけ・・・
お忙しい中、コメント書いていただいて感謝しております~。
これからもがんばります!
8月は、まだハコトリも残ってるし、マジカルキャンプのことも書く予定だし。
昨年の夏のこともあるし。
書きかけのエントリ、まだ60本以上ありますから。
どうやって書いていつアップしようか、ずっと考えてるんですよ、これでも。
アップするとは、思っても
見ませんでした。
チョンチョンチョンと点が
3つあるだけでも森迫さんが
描くと笑顔に見えてるから、
得というか、不思議。
「見飽きない」柄の構成で
いつも楽しい気持ちになって
会場を後にしています。