毎年、油彩の個展と、パステル画を中心とした個展「さくらさくら展」を交互にひらいている自由美術協会会員の佐藤泰子(たいこ)さん(札幌在住)。2003年には自由美術賞を受賞しています。今回の個展の出品作も年が明けてから制作したという、精力的な活動ぶりですが、今回は「疲れてきたし、個展に追われているみたいなので、2、3年休んで、そのあと自選展みたいな展覧会をしたい」と話していました。
以前、佐藤さんの絵を拝見して
「光を見た後、目をつぶったとき、網膜に映る残像のようだ」
と書いたことがありますが、そのときの印象は変わっていません。ただし画風は徐々に変化しています。鮮烈な色を塗りつつも、それを封じ込めるように、渋い色のパステルを塗りこめています。
写真の作品「さくらさくら ’06C」では、右下に描き込まれた人の影とも枝とも取れる暗い色の部分が効いています。
佐藤さんによると
「白で空間をつくりたかった」
ということです。
しぶきのようなピンクは、ポスターカラーを筆で飛ばして描いたそう。
一見、桜の枝が風に揺れているような感じがします。そういう説明的なものではありませんが。
いちばん最後に完成したという「さくらさくら ’06E」は、白い地に青やエメラルドグリーンの色斑が浮かぶ作品。地が、下地のピンクを透かしています。
パステルでこれだけの強靭な画面を作り上げている人も珍しいのではないでしょうか。
会期中に紹介できず、ごめんなさいです。
深みのある良い絵だと思いました。
4月24日(月)-29日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)、
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
■2003年12月の個展
■02年春の「さくらさくら」展
■01年の個展
以前、佐藤さんの絵を拝見して
「光を見た後、目をつぶったとき、網膜に映る残像のようだ」
と書いたことがありますが、そのときの印象は変わっていません。ただし画風は徐々に変化しています。鮮烈な色を塗りつつも、それを封じ込めるように、渋い色のパステルを塗りこめています。
写真の作品「さくらさくら ’06C」では、右下に描き込まれた人の影とも枝とも取れる暗い色の部分が効いています。
佐藤さんによると
「白で空間をつくりたかった」
ということです。
しぶきのようなピンクは、ポスターカラーを筆で飛ばして描いたそう。
一見、桜の枝が風に揺れているような感じがします。そういう説明的なものではありませんが。
いちばん最後に完成したという「さくらさくら ’06E」は、白い地に青やエメラルドグリーンの色斑が浮かぶ作品。地が、下地のピンクを透かしています。
パステルでこれだけの強靭な画面を作り上げている人も珍しいのではないでしょうか。
会期中に紹介できず、ごめんなさいです。
深みのある良い絵だと思いました。
4月24日(月)-29日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)、
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
■2003年12月の個展
■02年春の「さくらさくら」展
■01年の個展
ずっと見ていたくなります。
また次も楽しみです。