「2021年を振り返る」で書かなかったのですが、今年も、いろいろな方の訃報に接しました。
とりわけ、日本画の吉川聡子さん、写真の杣田美野里さんは、驚きでした。
先日、今年の道展の図録をめくる機会がありました。
金工作家の小林繁美さんの追悼文が載っていました。
失礼ながら見た目はどこかのサラリーマンみたいでしたが、造形のキレはすばらしく、モダンと土俗性を両立させたような独特の立体や壁掛け型の作品を作っていました。
オホーツク管内遠軽町の太陽の丘えんがる公園にも野外彫刻があります。
もっと評価されてもいい作家さんだと思います。
ご冥福をお祈りします。
それにしても図録には、たくさんの図版が載っていて、もちろん人物を描いた絵も100点以上あるのですが、マスクをしている人がひとりもいないというのは、あらためてすごいと思いました。マスクをした彫刻もないです。
別にかまわないっていえばかまいませんし、逆に、すべての絵の人物がマスクを着用していたら、それはそれで気持ち悪いですけど。でも街角ですれ違う人のほとんどがマスクを着けているのが現実です。
でも「2021年の絵画」を制作しているということに自覚的な作り手がひとりくらいいてもいいんじゃないでしょうか。
「2021年を振り返る」の記事で、暫定ベスト5に挙げたうち三つが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い会期などの変更を余儀なくされたものであることに、気づきます。
こちらの力量と準備の不足もあって触れることができませんでしたが、「表現の不自由展」に右翼からの攻撃が相次ぐなど、表現や言論の自由をめぐる状況もひどいものでした。
(これは国内だけでなく、香港や中国大陸、ミャンマー、ロシアなどをみても、惨憺たるありさまです)
ともあれ、暴力や脅迫のない世の中になってくれることを、祈るより他ありません。
皆さまにおかれましても、良いお年を迎えられますように。
来年はもう少し、すっきりと見通しの良い1年でありますように。
とりわけ、日本画の吉川聡子さん、写真の杣田美野里さんは、驚きでした。
先日、今年の道展の図録をめくる機会がありました。
金工作家の小林繁美さんの追悼文が載っていました。
失礼ながら見た目はどこかのサラリーマンみたいでしたが、造形のキレはすばらしく、モダンと土俗性を両立させたような独特の立体や壁掛け型の作品を作っていました。
オホーツク管内遠軽町の太陽の丘えんがる公園にも野外彫刻があります。
もっと評価されてもいい作家さんだと思います。
ご冥福をお祈りします。
それにしても図録には、たくさんの図版が載っていて、もちろん人物を描いた絵も100点以上あるのですが、マスクをしている人がひとりもいないというのは、あらためてすごいと思いました。マスクをした彫刻もないです。
別にかまわないっていえばかまいませんし、逆に、すべての絵の人物がマスクを着用していたら、それはそれで気持ち悪いですけど。でも街角ですれ違う人のほとんどがマスクを着けているのが現実です。
でも「2021年の絵画」を制作しているということに自覚的な作り手がひとりくらいいてもいいんじゃないでしょうか。
「2021年を振り返る」の記事で、暫定ベスト5に挙げたうち三つが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い会期などの変更を余儀なくされたものであることに、気づきます。
こちらの力量と準備の不足もあって触れることができませんでしたが、「表現の不自由展」に右翼からの攻撃が相次ぐなど、表現や言論の自由をめぐる状況もひどいものでした。
(これは国内だけでなく、香港や中国大陸、ミャンマー、ロシアなどをみても、惨憺たるありさまです)
ともあれ、暴力や脅迫のない世の中になってくれることを、祈るより他ありません。
皆さまにおかれましても、良いお年を迎えられますように。
来年はもう少し、すっきりと見通しの良い1年でありますように。
そうですね。お互い気をつけていきましょう。
ただ、この仕事をしているかぎり、体をいたわるといっても限界はあるので(笑)。
今年はなぜか伊藤光悦さんが出していないようなので、それも一因かもしれません。
「自分は、自己の象牙の塔と美の世界に引きこもる!」という態度ももちろん有りだと思うので、いちがいに否定する気はありませんが、そこまでの覚悟もあるのかどうか…。
リアルとは何か。考えてしまいます。
健康管理に「過ぎる」はないと思うので、
いたわり過ぎるくらいいたわりましょう。
お互い、よい年にしましょう。
確かに道展は全くコロナ禍を感じさせる作品が皆無だったように思いますね。
自分のブログを振り返ると、全道展(会員・会友展)、新道展ではその手の作品が少しはあったようなので、全くなんだかなという気がします。
あらゆる作品にマスクの人や、ウイルスらしきものがあふれているのも嫌ですが、まったく触れられていないのも「世の中見てんの?」と言葉は悪いですが、聞いてみたくなりますね。
文句はここまで。それではよいお年をお迎えください。