(承前)
マテックから14分ほど歩く。
「白樺通り」は、国道の南側を通る道路で、帯広市郊外では最もお店の多いにぎやかな通りかもしれない。
「popke 地域活動拠点ポプケ・galleryしらかば通り美術館」は、この通りに沿って立つ、社会福祉法人帯広福祉協会愛灯学園の施設だ。
中に入ると、帯広で活動中の現代アート作家と、施設に通う、いわゆるアールブリュットの作家たちの作品が、混在して展示されている。2階はB型の就労支援施設になっている。
最近某所で、障碍者の作品を「ボーダレスアート」というコーナーに展示していたのを目にして、すごくモヤモヤを感じていたが、こちらはまさに「ボーダレス」だ。
通所者の絵の中に、ニワトリの木彫があった。梅田マサノリさんは、ここで障碍者らに絵を教えているのでしょうが、笑いながら「あ、それ、鈴木さんのです」。
この会場で、昨年10月から「ボーダレス・アートミュージアム2022」ー「再生をめぐる9つの表現」ー という連続企画が展開されていた。
日程は次の通り(FLOWMOTION のブログから転載させていただきました)。
・あーとスペースぐるぐる(愛灯学園)
10月から11月初旬開催
・シッポファーレ!(釧路)
11月初旬から11月下旬開催
・アートルームMOMO
12月初旬から12月下旬開催
・荒井善則(美術家・旭川)
10月19日(水)〜10月/31日(月)
・池田健一(一般・帯広)
11月7日(月)〜11月/20日(日)
・柿﨑煕(美術家・石狩)
11月25日(金)〜12月/7日(水)
・池田緑(美術家・帯広)
12月12日(月)〜12月/24日(土)
・阿部典英(美術家・小樽)
1月6日(金)〜1月/16日(月)
・伽井丹彌(球体関節人形作家・帯広)
1月21日(土)〜2月3日(金)
・吉野隆幸(建築・帯広)
1月21日(土)〜2月3日(金)
・梅田マサノリ(美術家・帯広)
2月8日(水)〜2月20日(月)
・鈴木隆(造形・中札内)
2月8日(水)〜2月20日(月)
まるで、帯広コンテンポラリーアートが復活したような、十勝や道内の現代アートを代表するベテランが勢ぞろいの布陣である。ちゃっかり、池田緑さんの夫も交じっている。
会場にそびえ立つひとつ目の巨人は、梅田さんの「kujira-man」。
頭部は、鈴木さんが海岸で拾ってきたクジラの頭骨で、それに流木などを組み合わせた。
目はやわらかい鉛の板をくしゃくしゃにして作った。
背景に垂らしてあるのは、写真屋で使用していたロールスクリーンだという。
「ルドンの絵が念頭にあり、水の中にいるような雰囲気も出したかった。今回はこういう組み合わせだけど、その土地その土地のモノを使って作ってもおもしろいんじゃないか」
と梅田さん。
すでに会期が終了したはずの、吉野隆幸さんのインスタレーションも、まだ展示してあった。
吉野さんのトレードマークともいえる、古いリンゴ箱を使った作品。
搬出が大変だということで展示してあるとのこと。
梅田さんが見せてくれたのは、通所している人が最近取り組んでいる、北斎「富嶽三十六景」をモチーフにした連作の絵。
「これをこんど展示するんですよ」
と話す梅田さんはうれしそうだった。
筆者が行ったとき、一連の掉尾を飾る鈴木さんの個展も開かれていたので、それは次項で紹介。
・帯広駅バスターミナルから、十勝バス「2 循環線」「17 帯広・陸別線」「72 大空団地線(白樺通り経由)」(いずれも十勝バス本社行き)、「31 芽室線」(芽室駅前行き)、「32 清水帯広線」(十勝清水駅前行き)に乗り「西21条2丁目」降車、すぐ向かい側
・帯広駅バスターミナルから、十勝バス「49 上士幌線」「51 ぬかびら線」(いずれも十勝バス本社行き)で「西21条2丁目」降車、約150メートル、徒歩2分
・帯広駅バスターミナルから、十勝バス「36 新町線」(十勝バス本社南口行き)で「西10号団地」降車、約360メートル、徒歩5分
・JR西帯広駅から約1.9キロ、徒歩24分
マテックから14分ほど歩く。
「白樺通り」は、国道の南側を通る道路で、帯広市郊外では最もお店の多いにぎやかな通りかもしれない。
「popke 地域活動拠点ポプケ・galleryしらかば通り美術館」は、この通りに沿って立つ、社会福祉法人帯広福祉協会愛灯学園の施設だ。
中に入ると、帯広で活動中の現代アート作家と、施設に通う、いわゆるアールブリュットの作家たちの作品が、混在して展示されている。2階はB型の就労支援施設になっている。
最近某所で、障碍者の作品を「ボーダレスアート」というコーナーに展示していたのを目にして、すごくモヤモヤを感じていたが、こちらはまさに「ボーダレス」だ。
通所者の絵の中に、ニワトリの木彫があった。梅田マサノリさんは、ここで障碍者らに絵を教えているのでしょうが、笑いながら「あ、それ、鈴木さんのです」。
この会場で、昨年10月から「ボーダレス・アートミュージアム2022」ー「再生をめぐる9つの表現」ー という連続企画が展開されていた。
日程は次の通り(FLOWMOTION のブログから転載させていただきました)。
・あーとスペースぐるぐる(愛灯学園)
10月から11月初旬開催
・シッポファーレ!(釧路)
11月初旬から11月下旬開催
・アートルームMOMO
12月初旬から12月下旬開催
・荒井善則(美術家・旭川)
10月19日(水)〜10月/31日(月)
・池田健一(一般・帯広)
11月7日(月)〜11月/20日(日)
・柿﨑煕(美術家・石狩)
11月25日(金)〜12月/7日(水)
・池田緑(美術家・帯広)
12月12日(月)〜12月/24日(土)
・阿部典英(美術家・小樽)
1月6日(金)〜1月/16日(月)
・伽井丹彌(球体関節人形作家・帯広)
1月21日(土)〜2月3日(金)
・吉野隆幸(建築・帯広)
1月21日(土)〜2月3日(金)
・梅田マサノリ(美術家・帯広)
2月8日(水)〜2月20日(月)
・鈴木隆(造形・中札内)
2月8日(水)〜2月20日(月)
まるで、帯広コンテンポラリーアートが復活したような、十勝や道内の現代アートを代表するベテランが勢ぞろいの布陣である。ちゃっかり、池田緑さんの夫も交じっている。
会場にそびえ立つひとつ目の巨人は、梅田さんの「kujira-man」。
頭部は、鈴木さんが海岸で拾ってきたクジラの頭骨で、それに流木などを組み合わせた。
目はやわらかい鉛の板をくしゃくしゃにして作った。
背景に垂らしてあるのは、写真屋で使用していたロールスクリーンだという。
「ルドンの絵が念頭にあり、水の中にいるような雰囲気も出したかった。今回はこういう組み合わせだけど、その土地その土地のモノを使って作ってもおもしろいんじゃないか」
と梅田さん。
すでに会期が終了したはずの、吉野隆幸さんのインスタレーションも、まだ展示してあった。
吉野さんのトレードマークともいえる、古いリンゴ箱を使った作品。
搬出が大変だということで展示してあるとのこと。
梅田さんが見せてくれたのは、通所している人が最近取り組んでいる、北斎「富嶽三十六景」をモチーフにした連作の絵。
「これをこんど展示するんですよ」
と話す梅田さんはうれしそうだった。
筆者が行ったとき、一連の掉尾を飾る鈴木さんの個展も開かれていたので、それは次項で紹介。
・帯広駅バスターミナルから、十勝バス「2 循環線」「17 帯広・陸別線」「72 大空団地線(白樺通り経由)」(いずれも十勝バス本社行き)、「31 芽室線」(芽室駅前行き)、「32 清水帯広線」(十勝清水駅前行き)に乗り「西21条2丁目」降車、すぐ向かい側
・帯広駅バスターミナルから、十勝バス「49 上士幌線」「51 ぬかびら線」(いずれも十勝バス本社行き)で「西21条2丁目」降車、約150メートル、徒歩2分
・帯広駅バスターミナルから、十勝バス「36 新町線」(十勝バス本社南口行き)で「西10号団地」降車、約360メートル、徒歩5分
・JR西帯広駅から約1.9キロ、徒歩24分
(この項続く)