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■緑色の実験 Yoko Tamura Solo Exhibition (2021年11月6日~21日、札幌)

2021年12月13日 17時22分06秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 札幌のファイバーアーティスト田村陽子さんが、ギャラリー創とト・オン・カフェの2カ所でほぼ同時に個展を開きました。

 ギャラリー創は、おびただしい本数の緑色のテグス糸を天井からつり下げた、大規模なインスタレーションがメインになっていました。



 ギャラリーの外側からガラス窓越しに見た様子です。




 糸はそれぞれの列の本数は同じなのですが、等間隔で並んでいるわけではないのがミソです。
 そのことが、空間全体にゆらぎや癒やしのようなものを与え、ギャラリーに来た人の滞在時間が長くなっていることにつながっているのだと思いました。

 次の画像は、一般の照明を消してブラックライトを当てたもの。
 ギャラリーが6時に閉まった後はこんな感じに外から見えていたようです。

 

 田村さんは一般的な染織も手がけますが、人の足形をかたどって編んだ長期にわたるプロジェクト「50名の記憶する足形」など、ユニークな仕事も多いです。
 今回のインスタレーションは、2003年から隔年で、道立近代美術館を借りて開かれていた大規模グループ展「北海道立体表現展」で発表したものと同じ系列です(筆者は、02年にギャラリーたぴおで開いた個展のほうが印象に残っているのですが)。
 これを見たギャラリー創のキュレーターが「いつかここで個展を」とずっと構想をあたためていたとのことで、約20年越しに念願がかなって、感慨深げでした。


2021年11月6日(土)~21日(日)午前11時~午後6時(最終日~5時)、火曜休み
ギャラリー創(札幌市中央区南9西6 sou.agson.jp )

yoko-tamura.info
□twitter @Yoko_Tamura_art

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