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【速報】湧別の伊藤英二さんが白日賞を受賞

2023年03月19日 08時33分29秒 | 情報・おしらせ
(3月29日、作品画像を追加しました)

 写実系の画家が集まっており、特に近年は東京芸大を卒業したスーパーリアル派が多数参入して洋画愛好者から注目されている日展系の団体公募展「白日会はくじつかい」(むろん、日展には出していない人もいる)。
 今年の白日賞(副賞クサカベ賞)に、オホーツク管内湧別町の伊藤英二さんが選ばれました。同時に会友にも推挙されました。
 おめでとうございます!

 白日賞は最高賞にあたるのだと思いますが、ウェブサイトを見ると、特別賞や法人寄託賞というのがほかにたくさんあって、それらは22日に決まるのですね。
 こういうしきたりは各展によって異なるので、正直よくわからなくて、ごめんなさい。

 伊藤さんは1949年生まれ。もともと町職員で、退職後に本格的に水彩の絵筆を執り始めました。
 道展と日本水彩画会の会友でもあります。
 自然を題材に風景を描いていますが、何の変哲もないフキの茂みだったり、テレビで見た熊野古道だったり、題材の傾向はその年で異なり、必ず地元の大自然を描いているというわけではありません。
 今年は、逆光に川面を光らせる、冬の終わりの湧別川がモティーフです。
 筆者はスマホの画像で見ただけなのであまり確たることはいえますが、あえて色数を絞り、明暗のメリハリをつけた画面は、審査員の目を引いたことと推察します。

 それにしても、東京藝大卒などのエリートや小さい頃から名画に触れる機会の多い都会人の間にあって、地方のマチで独学で描いている画家がこういう賞に輝いたという知らせには、勇気づけられる人も多いのではないでしょうか。

 第99回白日会展は3月23日から4月3日まで、東京・六本木の国立新美術館で開かれます。

 なお、白日会は、会員と会友の間に準会員というステップがあり、今年は道内から伊藤ひとみさんが準会員に推挙されています(おそらく、岩見沢在住で、人物画を描いて数年前まで全道展で入選していた方だと思います)。


□第99回白日会展 http://www.hakujitsu.com/99shinsasyokan.html

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「美術の窓」4月号に、湧別町の伊藤英二さんの水彩画が登場 (2020)


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