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中村照子陶芸展(8月28日まで)

2006年08月28日 00時00分44秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 札幌に藤窯をひらいている陶芸家、中村さんの個展。デパートなので、茶器が中心で、茶碗など日常の器もあります。銀彩、抜き絵、象嵌など、いろいろな技法を駆使しているわりには、おちついた灰白色の器が多く、統一感があります。

 陶板もいくつか壁にかかっていました。「追憶」「エーデルワイス」など。陶芸作品としてはめずらしく叙情性が感じられます。
 
 ボンボニエールとは、西洋風の香合なんでしょうか。
 カタクリの絵のついたふたをあけると、その裏側に
「かたくりには微風がよく似合う」
と藍色の字で書かれていました。

 ちょっと異彩を放っていたのが、端っこにならんでいたご飯茶碗。黄瀬戸よりは淡い黄色を帯びていて、これでご飯をいただくとおいしそうです。

8月22日(火)-28日(月)10:00-20:00(最終日-17:00)
三越札幌店(中央区南1西3 地図B)9階ギャラリー

 なお、10階では、大がかりな美術展もひらかれています。三越らしく、ピカソ、ロダンなどもあります。
 今回目立ったのはブラマンク。例によって早いタッチの風景画がならんでいます。「冬景色」3150万円、「風景の中の家」1785万円。
 となりにあった梅原龍三郎「薔薇園」が2100万円。
 やっぱり、日本の絵画の価格って、おかしいですな。
 これで、梅原のほうが優品ならまだしも、晩年の走り書きのような油彩ですから。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボンボニエール (川上)
2006-08-28 02:43:27
美しくてしゃれた小型のキャンディー缶や壺と言う意味のフランス語だそうです。

貴族などが慶事などの際参加者に渡すおみやげとしてボンボンを入れる容器として銀や磁気製のものが喜ばれるようです。

それ自身美術品的要素が高いもので、西洋アンティークでは人気がある商品です。

カタクリの模様の容器は清楚で美しいでしょうね。

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ボンボニエール (中村照子)
2006-08-28 17:13:34
焼成まで普通の器より一手間二手間も手が掛かるのですが、昔から蓋物が大好きで自然手掛けるようになりました。お客さんに随分質問されましたが、川上さんのコメントを読んでからだと良かった。遅かりしゆらの介でした。陶器に文字は書き難く、まして湾曲の蓋の裏、なら書かなければ良いのに。

梁井さんいらしたときは早めに会場引き上げ留守していまして失礼しました。今年は暑くて窯たきの日など地獄でした。
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ボンボニエール (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-08-28 21:32:15
>川上さん

ありがとうございます。

「ボンボン」からきていることばなのですね。



>中村照子さま

 「蓋物が大好き」

なんとなく、わかるような気がします。



小生が訪れたのは閉店間際の時間帯でしたので、お気になさらぬよう。



真夏の個展、お疲れさまでした。
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