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福原記念美術館に行ったらまずしたいこと●十勝日帰りバスの旅(2)

2024年10月17日 21時15分46秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 スーパーマーケット「フクハラ」創業者の福原治平さんが集めた絵画や彫刻を展示している「福原記念美術館」に、実に16年ぶりに行ってきました。
 入場料は一般600円で、JAF会員割引などがあります。
 個人的にぜひおすすめしたいのは

神田日勝記念美術館との共通入場券700円

です。
 以前にも書きましたが、道内の町村で、歩いて行ける範囲に複数の美術館があるのはすごいことだと思います。せっかくなので、共通入場券を買って、ハシゴしましょう。
 
 16年もたつと、コレクションが増えています。
 単に展示替えなのかもしれませんけど。

 田中彰や木内克に交じって、文化庁長官も務めた金属工芸家宮田亮平の「陽光(Springen)」が第1展示室の中央に鎮座していました。
 この作家はとにかくイルカです。
 
 
 小笠原実好さん「森のメロディー」。

 キャプションに
「たくさんの動物たちが隠れています」
とありますが、描かれているのは動物だけではありません。

 さまざまな魚が森の中を泳いでいますし、空には、翼竜や、複葉機までもが飛んでいます。
 イマジネーションにあふれた作品です。
 
 小笠原さんは苫小牧在住、全道展会員。
 
 
 道内勢だけでなく、地元十勝の画家の作品も16年前より多くなっているように思えます。
 
 これは戦後の十勝画壇をリードした能勢眞美の小品「樹苑」。
 能勢の絵はほとんどが森の緑を描いたものです。
 
 
 次の画像は神田日勝の小品が集まっている一角。
 福原記念美術館は、神田日勝記念美術館に次いで彼の絵を数多く所蔵していると思われます。

 左端は「扇ケ原」(1968)。
 独立美術や全道展には出品しないタイプの絵ですが、こういう“売り絵”の風景画もさすがに巧みです。ペインティングナイフによるタッチも小気味いい。

 そのとなりは「赤い魚」。
 福原治平が日勝に、梅原龍三郎のような魚の絵を所望して、制作された絵画。
 原色の絵の具が厚く盛り上がっています。
 福原は、日勝が晩年に原色の絵を描いたきっかけになった作ではないかと推定しています。
 
 
 左から
 輪島進一「レボリューション」
 神田一明「彼女の休日」
 池田緑「リサにもらった版画に始まるストーリー」
 
 池田さんは帯広在住。
 ほかに十勝の作家では、森弘志、宮沢克忠、中西堯昭の各氏の絵がありました。

 また、東山魁夷が、鹿追町の然別しかりべつ湖を題材にしたリトグラフもあり、地元関連といえるかもしれません。
 
 第5展示室では「Akkyt.×加藤早織 二人展」と題してイラストがたくさん展示されていました。


月曜と第2火曜休み、午前9時半~午後5時(12月から3月までは午前10時~午後4時)、入場は30分前まで
(十勝管内鹿追町泉町21)

□福原記念美術館 https://art-fukuhara.jp/


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・拓殖バス「中市街」から約300メートル、徒歩5分

・神田日勝記念美術館から約800メートル、徒歩12分



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
akmce1988 さんこんばんは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2024-10-23 21:48:53
嬉野ですよね。再開しているはずですよ
返信する
Unknown (akmce1988)
2024-10-21 23:39:54
美術館に行けて羨ましいです。私が通院してる精神科が有る総合病院の中にも美術館が有りますが、2020年からコ〇〇の影響で閉館中です(TOT)
返信する

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