道教大の同級生による、17回目のグループ展。メンバーは年によって増減があり、今回は、加藤裕一さん、木村真哉さん、宮崎亨さん、八子晋嗣さんの4人が出品しています。宮崎さんは「とくに意識はしてないんですよ。好きだからつづいてこられたと思うし」とアッサリ話しますが、17年目というのはすごいなあと思います。
で、グループ展で、あまり1人にスポットをあてるのもどうかと思うのですが、筆者は宮崎さんの絵が好きで、これまで北海道美術ネットでも一度も紹介したことがなかったので、ちょっと大きめにアップしてみました。題は「道」です。
どうでしょう? もう、たくさんのことばは要らないというか、絵そのものが雄弁に語っているように思えるんですね。具体的な記号が描かれているわけではないのに、いつまでも戦争をやめない人間への抗議というか絶望感みたいなものがストレートに読み取れるし。言い換えると、プロパガンダではなく、人間存在がしっかととらえられていると思うんです。
はっきり主張することがダサいとされる風潮のなかで、ここまで直球勝負なのは、すごく貴重な姿勢ではないかと。
宮崎さんはほかに、油彩が「在りて在る」「人生のゴール」、デッサンがたくさんあります。
ヒマさえあれば、スケッチブックに人間の絵を描いているそうで、地下鉄に乗っている間にひとつ仕上げてしまうとのこと。
しかも、多くは、最初にどんな絵を描くか決めずにはじめるのだそうです。
スケッチブックを切ってしまうのがもったいないので、スキャンしてプリントしたものを展示しています。
どれも、一見おどろおどろしいですが、人間のどろどろした部分に、まっすぐ切り込んでいる絵だと思います。
八子さんは木彫作家ですが、今回はあまり大きな作品はありません。壁に掛けてある「竜車」が、プロペラみたいでおもしろい。
加藤さんの「TEXTURE」シリーズは「湧水」「絹布」など4点。黒い枠に入った、白い石膏板か陶板のように見えますが、紙粘土と聞いてびっくり。微妙な凹凸だけで作品を成り立たせている点がユニークです。
木村さん「放髪」は、新体操のように長い布をひらひらさせて舞う女性を描いた絵です。
8月3日(木)-8日(火)
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル 地図B)
□芸術団Jam.のサイト
で、グループ展で、あまり1人にスポットをあてるのもどうかと思うのですが、筆者は宮崎さんの絵が好きで、これまで北海道美術ネットでも一度も紹介したことがなかったので、ちょっと大きめにアップしてみました。題は「道」です。
どうでしょう? もう、たくさんのことばは要らないというか、絵そのものが雄弁に語っているように思えるんですね。具体的な記号が描かれているわけではないのに、いつまでも戦争をやめない人間への抗議というか絶望感みたいなものがストレートに読み取れるし。言い換えると、プロパガンダではなく、人間存在がしっかととらえられていると思うんです。
はっきり主張することがダサいとされる風潮のなかで、ここまで直球勝負なのは、すごく貴重な姿勢ではないかと。
宮崎さんはほかに、油彩が「在りて在る」「人生のゴール」、デッサンがたくさんあります。
ヒマさえあれば、スケッチブックに人間の絵を描いているそうで、地下鉄に乗っている間にひとつ仕上げてしまうとのこと。
しかも、多くは、最初にどんな絵を描くか決めずにはじめるのだそうです。
スケッチブックを切ってしまうのがもったいないので、スキャンしてプリントしたものを展示しています。
どれも、一見おどろおどろしいですが、人間のどろどろした部分に、まっすぐ切り込んでいる絵だと思います。
八子さんは木彫作家ですが、今回はあまり大きな作品はありません。壁に掛けてある「竜車」が、プロペラみたいでおもしろい。
加藤さんの「TEXTURE」シリーズは「湧水」「絹布」など4点。黒い枠に入った、白い石膏板か陶板のように見えますが、紙粘土と聞いてびっくり。微妙な凹凸だけで作品を成り立たせている点がユニークです。
木村さん「放髪」は、新体操のように長い布をひらひらさせて舞う女性を描いた絵です。
8月3日(木)-8日(火)
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル 地図B)
□芸術団Jam.のサイト
宮崎亨さんの作品はホラーのようで怖いだけじゃない心惹かれる絵でした。
「芸術団」という気取らない名前もいいですね。
(サーカス団みたいで軽やか!)