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ひび割れが気になる

2019年04月18日 19時11分48秒 | つれづれ日録
 アートとは関係のない話題です。


 路上の雪が消え、舗道が顔を出す季節になった。

 とりわけ今年の春が昨年までと異なるのは、筆者の視線が、舗装の傷みに目が行くようになったことだ。
 いうまでもなく、昨年9月の北海道胆振東部地震がきっかけである。


 舗装のひび割れは、昨年9月よりも前にはそれほど気にしていなかったので、地震により増えたかどうかは、筆者には分からない。
 毎日歩いている近所の道路だと、地震をきっかけに生じた亀裂かどうかは判断できる。
 それ以外の場所では、地震が原因なのか否かはわからない。

 街路樹の太い根が舗装路面を持ち上げているのは、よくみられる現象である。

 また、マンホールの周囲に見られる細かい亀裂などは、地中温度の変動にともない地面が収縮と膨張をくりかえした結果生じたものが多い。
 寒暖差の激しい北海道は、舗装には厳しい風土といえるかもしれない。


 だが、それらの要因を考慮してもやっぱり、中央区や西区琴似よりも、東区や豊平区の舗道のひび割れは多いような気がする。

 もともと低湿地が大半だった東区の地面がもろいことは以前から認識していたが、凝灰岩や火山灰からなる豊平区の高台がこれほど地震に反応するとは正直なところ、胆振東部地震よりも前にはまったく予想していなかった。
 それに比べ、中央区や琴似を形成する地層である扇状地は、今回の地震に対して強かった。

 胆振東部地震の後、しばらくの間は余震にびくびくしながら暮らしていたのだが、その気持ちがいまでも自分の心のどこかで続いているのだろう。
 もはや、地面は筆者にとって、安定した頼もしいものではなくなってしまったのだ。

 すでにもろくなっている大地。
 もしまた地震があれば、被害が増幅されるのではないか。

 そんなことを考えると、不安は募る一方なのだ。


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