(承前)
会期終了間近なので、いったんアップします。
なお、この後の9月17日から24日まで
「画家生活25周年記念 盛本学史絵画展 第二部 盛本絵画の住人たち」
と題して、個展が続きます。
盛本学史さんは旭川を拠点にする画家です。
学校の先生でしたが、若くして教壇を離れています。
この会場の「ピカソ画廊」を会場にした絵画教室を開き、肖像画なども手がけていますが、地方都市で絵筆で生活しているというのは、すごいことだと思います。
しかも、下を見ればわかりますが、写実の売り絵ではなく、良い意味でなんだかよくわからない絵なのです。
その中ではわりとわかりやすい? 作品。
キングオブロックこと忌野清志郎を悼んで制作しました。
もっとも、どう見てもこれは墓ではなく、ガラス張りのドーム状の大きな建物なんですが、ライブハウスでもショッピングセンターでもなさそうで、盛本さんのイマジネーションがさく裂しています。
盛本さんは近年、小説も書いているそうです。
一種のファンタジー小説のようで、これらの作品はその世界観をもとにしています。
右側は登場人物のアイヌ民族の少女で、そのまわりに時計があり(よく見ると、12時じゃなくて15時ぐらいまである)、左に川が流れて…という説明を聞いたのですが、筆者は、盛本さんの想像力の飛翔ぶりに、あっけにとられるばかりでした。
模様が模様を生んで増殖していくような、非常に装飾的ともいえる作品もあります。
土俗的ともいえそうですし、森や神秘的なものへの素朴な信仰心みたいなものの反映とも解釈できそうに思いますが、いかがでしょうか。
今回はアップしていませんが、筆者が好きな「光工場」シリーズも何点かありました。
天井から地面までめくるめくようにさまざまな人物や線が配された絵画空間は見ていて飽きません。
盛本さんは長く使っていた富良野のアトリエは引き上げたそうですが、旭川では複数の拠点で制作しているとのこと。
以前カルチャーセンターに通って油絵の大作に挑戦していた中高年女性らが、描くのをやめたといって、未使用の100号などのキャンバスをたくさん譲り受けたそうです。
「死ぬまでに使い切れないと思う」
と笑っていました。
(しかし、盛本さんとも雑談したのですが、そういう層が年を取って絵画制作をやめると、団体公募展はいよいよ大変な時期を迎えると思われます)
すみません、出先で書いたので、遺漏もあるかもしれません。気が付きしだい、タイトルなどを追記します。
とにかく、見に来られる人は、盛本さんのイマジネーションの爆発に、会いにきてもらいたいです。
まさに、絵画でしかつくれない世界だと思うので。
2024年8月2日(金)~9月14日(土)午前10時~午後6時、会期中無休
ピカソ画廊(旭川市3の1、額縁のピカソ2階)
過去の関連記事へのリンク
【告知】「自分なりの美術」を探究する 美術開発プロジェクト展 2011
■盛本学史展 (2010)
■盛本学史展 (2009年11月)
■富良野市内に貸しギャラリー、オープン記念で盛本学史さんが個展(2009年5月)
■晩秋の十勝岳など描く*盛本さん*レストランに展示*富良野(2007、08年)
■ローギュラート展(2006年、画像なし)
■盛本学史展(2003年、画像なし)
■ローギュラート展(2003年)
■絵画に宿る「心」について盛本学史は考えた(2003年)
■盛本学史・サトシ・モーリシャス展(2002年)
■斉藤順子・木滑美恵・長岐和彦・吉中博道・盛本学史5人展(2001年、画像なし)
■盛本学史展(2001年)
■第1回三岸好太郎・節子賞(2001年、画像なし)
・JR旭川駅から約1.2キロ、徒歩15分
・都市間高速バス「高速あさひかわ号」の「4条通1丁目」から約280メートル、徒歩3分
※駐車場あり
会期終了間近なので、いったんアップします。
なお、この後の9月17日から24日まで
「画家生活25周年記念 盛本学史絵画展 第二部 盛本絵画の住人たち」
と題して、個展が続きます。
盛本学史さんは旭川を拠点にする画家です。
学校の先生でしたが、若くして教壇を離れています。
この会場の「ピカソ画廊」を会場にした絵画教室を開き、肖像画なども手がけていますが、地方都市で絵筆で生活しているというのは、すごいことだと思います。
しかも、下を見ればわかりますが、写実の売り絵ではなく、良い意味でなんだかよくわからない絵なのです。
その中ではわりとわかりやすい? 作品。
キングオブロックこと忌野清志郎を悼んで制作しました。
もっとも、どう見てもこれは墓ではなく、ガラス張りのドーム状の大きな建物なんですが、ライブハウスでもショッピングセンターでもなさそうで、盛本さんのイマジネーションがさく裂しています。
盛本さんは近年、小説も書いているそうです。
一種のファンタジー小説のようで、これらの作品はその世界観をもとにしています。
右側は登場人物のアイヌ民族の少女で、そのまわりに時計があり(よく見ると、12時じゃなくて15時ぐらいまである)、左に川が流れて…という説明を聞いたのですが、筆者は、盛本さんの想像力の飛翔ぶりに、あっけにとられるばかりでした。
模様が模様を生んで増殖していくような、非常に装飾的ともいえる作品もあります。
土俗的ともいえそうですし、森や神秘的なものへの素朴な信仰心みたいなものの反映とも解釈できそうに思いますが、いかがでしょうか。
今回はアップしていませんが、筆者が好きな「光工場」シリーズも何点かありました。
天井から地面までめくるめくようにさまざまな人物や線が配された絵画空間は見ていて飽きません。
盛本さんは長く使っていた富良野のアトリエは引き上げたそうですが、旭川では複数の拠点で制作しているとのこと。
以前カルチャーセンターに通って油絵の大作に挑戦していた中高年女性らが、描くのをやめたといって、未使用の100号などのキャンバスをたくさん譲り受けたそうです。
「死ぬまでに使い切れないと思う」
と笑っていました。
(しかし、盛本さんとも雑談したのですが、そういう層が年を取って絵画制作をやめると、団体公募展はいよいよ大変な時期を迎えると思われます)
すみません、出先で書いたので、遺漏もあるかもしれません。気が付きしだい、タイトルなどを追記します。
とにかく、見に来られる人は、盛本さんのイマジネーションの爆発に、会いにきてもらいたいです。
まさに、絵画でしかつくれない世界だと思うので。
2024年8月2日(金)~9月14日(土)午前10時~午後6時、会期中無休
ピカソ画廊(旭川市3の1、額縁のピカソ2階)
過去の関連記事へのリンク
【告知】「自分なりの美術」を探究する 美術開発プロジェクト展 2011
■盛本学史展 (2010)
■盛本学史展 (2009年11月)
■富良野市内に貸しギャラリー、オープン記念で盛本学史さんが個展(2009年5月)
■晩秋の十勝岳など描く*盛本さん*レストランに展示*富良野(2007、08年)
■ローギュラート展(2006年、画像なし)
■盛本学史展(2003年、画像なし)
■ローギュラート展(2003年)
■絵画に宿る「心」について盛本学史は考えた(2003年)
■盛本学史・サトシ・モーリシャス展(2002年)
■斉藤順子・木滑美恵・長岐和彦・吉中博道・盛本学史5人展(2001年、画像なし)
■盛本学史展(2001年)
■第1回三岸好太郎・節子賞(2001年、画像なし)
・JR旭川駅から約1.2キロ、徒歩15分
・都市間高速バス「高速あさひかわ号」の「4条通1丁目」から約280メートル、徒歩3分
※駐車場あり
(この項続く)
仕事が遅いのは死ぬまで治らないのかもしれません。
盛本さんが馬鹿だとは思わないし、もし馬鹿だとしたら、世間の「正気」の方がおかしいのだと思います。
また機会がありましたら見せてください。この次はもっと早く書きたいです。今後のご活躍を期待しています