札幌の若手美術家、イラストレーターとして活躍中の果澄さんの絵が好きなのだが、筆者は、2012年の札幌芸術の森美術館の展覧会「札幌美術展 パラレルワールド冒険譚」も、富良野での個展も、昨年末の大丸藤井での個展やライブペインティングも見ることができず、いささか欲求不満が募っていた。
今回、決して大規模な展覧ではないが、まとまって作品を見ることができてうれしかった。
そして、今回も、心の底から安らぎをおぼえた。以前も書いたけれど、もし死後の世界とか、永遠というものがあるとすれば、彼女の絵のような世界ではないかという気がしてくるのだ。
とくにそれを感じたのは、この「希望の樹」であった。
色と光が織りなす世界に吸い込まれそうで、しばらくの間、絵の前にたたずんでいた。
画面には、純粋な喜びだけが、輝いているようだ。
「ワタリガラスの唄」には、つぎのような詩句が記されていた。
ワタリガラス ハ イウ
人々ノ倖セノタメニ
炎ヲ モチカエリ コノ地ニ 花ヲ咲カス
人々ノ倖セノタメニ
出品作は、次の通り。
ワタリガラスの唄
風のある風景
鯨のいる風景
希望の樹
名もなき花
小さな水たまりの中の大きな宇宙
Deep Ses
シロクマの夢みたもの
他に、題のついていない絵が1点あった。
2014年2月4日(火)~3月28日(金)午前9時~午後5時(土・日・祝日休み)
公益財団法人北海道文化財団アートスペース(札幌市中央区大通西5 大五ビルヂング 3階)
□果澄's art home http://visionquest-jp.com/kasumin/index.html
□ブログ「風と星をさがす旅」 http://kasumiart.exblog.jp/
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