(承前)
良子荒木凡創遺作展=ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル)
渡辺緑邦・桑島雁来に師事し、1970-74年に北海道書道展で4度特選(漢字、近代詩文)。会友推挙。毎日書道展にも6回入選を果たしている。2002年逝去-とのこと。
巧いか不器用かといわれれば、どうも後者のように思われる。
臨書でも創作でも、文字の列がまっすぐにならず、左右にふらふらしているし、文字もいわゆる達筆とはちがう。
バスの中の出来事を延々と書いた作品など、まちがったところを黒く塗って消している。そんな作品は(日常生活のメモではよくあるけれど)初めて見た。
あるいは
「父母送り 子の授からぬ 吾が生命 為すことありや 夏もすぎゆく」
という自詠の屏風を見ていると、なんでこんなさびしい短歌をわざわざ大きな屏風に仕立てたのだろうとふしぎに思う。
あまり細部に拘泥せず、思うままに筆を執っていたところが美点なのかもしれない。
24日で終了。
市民会館、NHKギャラリーを経て、中央バスターミナルの地下の「自由空間」で、平松和芳「アッサンブラージュ展」を見る。
鉛のオブジェなどがならんでいる。
おなじ階の画廊喫茶レノールにも展示されているということなので、見に行ったら、平松さんご本人もいらして、たいそうご機嫌だった。
いずれも、24日で終了。
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)へ。
A室のPISTOL2、B室の前川芳恵個展は別項で。
C室は高田理枝子・窪田麻依子・折目桃子3人展。
折目さんの絵は、こないだの大谷短大の卒業制作展で見た。
湖畔の、架空の家がユニーク。
D、E、F室は札幌市職員絵画同好会(あひる会)展。
今野正通さん「防風林の大姥百合」「防風林の大姥百合・冬」が、丁寧な描写で目を引く。
ほかに、白鳥洋一さん、中矢勝善さん、西澤宏生さんといったベテランも出品している。
G室は今野経子「フローラルコラージュ」展。押し花絵とはちがうらしい。いろんなクラフトがあるものだ。
いずれも、24日まで。
(この項つづく。画像は、中央バスターミナルの地下。昭和レトロな雰囲気がいいです)
良子荒木凡創遺作展=ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル)
渡辺緑邦・桑島雁来に師事し、1970-74年に北海道書道展で4度特選(漢字、近代詩文)。会友推挙。毎日書道展にも6回入選を果たしている。2002年逝去-とのこと。
巧いか不器用かといわれれば、どうも後者のように思われる。
臨書でも創作でも、文字の列がまっすぐにならず、左右にふらふらしているし、文字もいわゆる達筆とはちがう。
バスの中の出来事を延々と書いた作品など、まちがったところを黒く塗って消している。そんな作品は(日常生活のメモではよくあるけれど)初めて見た。
あるいは
「父母送り 子の授からぬ 吾が生命 為すことありや 夏もすぎゆく」
という自詠の屏風を見ていると、なんでこんなさびしい短歌をわざわざ大きな屏風に仕立てたのだろうとふしぎに思う。
あまり細部に拘泥せず、思うままに筆を執っていたところが美点なのかもしれない。
24日で終了。
市民会館、NHKギャラリーを経て、中央バスターミナルの地下の「自由空間」で、平松和芳「アッサンブラージュ展」を見る。
鉛のオブジェなどがならんでいる。
おなじ階の画廊喫茶レノールにも展示されているということなので、見に行ったら、平松さんご本人もいらして、たいそうご機嫌だった。
いずれも、24日で終了。
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)へ。
A室のPISTOL2、B室の前川芳恵個展は別項で。
C室は高田理枝子・窪田麻依子・折目桃子3人展。
折目さんの絵は、こないだの大谷短大の卒業制作展で見た。
湖畔の、架空の家がユニーク。
D、E、F室は札幌市職員絵画同好会(あひる会)展。
今野正通さん「防風林の大姥百合」「防風林の大姥百合・冬」が、丁寧な描写で目を引く。
ほかに、白鳥洋一さん、中矢勝善さん、西澤宏生さんといったベテランも出品している。
G室は今野経子「フローラルコラージュ」展。押し花絵とはちがうらしい。いろんなクラフトがあるものだ。
いずれも、24日まで。
(この項つづく。画像は、中央バスターミナルの地下。昭和レトロな雰囲気がいいです)