札幌の美水円(よしみず・まどか)さんの個展を見に行きましたが、手漉きの紙の物質感というか、存在感があって、なかなか良かったです。
「小品展」というと、売り絵っぽいイメージをもった人もいるかもしれませんが、いつものインスタレーションなどにくらべると小さめというだけで、貧相な感じはまったくありません。
外光のたくさん入る会場にマッチしているように思えました。
「KAMI」と題された、紙を何枚も積み重ねたような、壁掛け型の作品が20点。
紙は地層のように折り重なって、染料であわく着彩をほどこされているものもあります。
ただし、重々しさはないのが、紙らしいところです。
下に置いた葉の文様を写し取った作品や、三角錐のように丸まった作品もあり、ひとつひとつがアクリルのボックスの中で、しっかりと存在感を持っています。
ほかに 「KAMIに銅版画」「銅版画」が3点ずつ。
上は、個展の会場に貼ってあったテキストです。
ところで、カテゴリーは「現代美術」にしておきましたが、悩ましいところだなあ。美水さんはもともと版画の人だし。
12月6日(火)~18日(日)、10:00~19:00(最終日~18:00)、紀伊國屋書店札幌本店ギャラリー(中央区北5西5)。
「小品展」というと、売り絵っぽいイメージをもった人もいるかもしれませんが、いつものインスタレーションなどにくらべると小さめというだけで、貧相な感じはまったくありません。
外光のたくさん入る会場にマッチしているように思えました。
「KAMI」と題された、紙を何枚も積み重ねたような、壁掛け型の作品が20点。
紙は地層のように折り重なって、染料であわく着彩をほどこされているものもあります。
ただし、重々しさはないのが、紙らしいところです。
下に置いた葉の文様を写し取った作品や、三角錐のように丸まった作品もあり、ひとつひとつがアクリルのボックスの中で、しっかりと存在感を持っています。
ほかに 「KAMIに銅版画」「銅版画」が3点ずつ。
独自の手法で作った紙の作品を’KAMI’と名付けた。
パルプは時間とともに変化する。
水をふくんだ鮮やかな色が陽射しや風を受け、白っぽくなってゆく。
紙は乾燥までの長い時間を経てさまざまな表情を表す。
つるりとなったり、凸凹になったりして、漉きおかれた場所を忠実に写し取る。
心や体に直に届く質感や色。
重ねたり、破いたりしながら’KAMI’を作る。
上は、個展の会場に貼ってあったテキストです。
ところで、カテゴリーは「現代美術」にしておきましたが、悩ましいところだなあ。美水さんはもともと版画の人だし。
12月6日(火)~18日(日)、10:00~19:00(最終日~18:00)、紀伊國屋書店札幌本店ギャラリー(中央区北5西5)。
カテゴリーに関しても、私は今回の作品を絵画の領域に含んでもよいのではないか?と「○○の場○」展への来年の展望として勝手にエントリーを企ててみたりなんかして・・・♪います。
余談ですが、銀座を歩いていると相変わらずの展覧会ばかりで(あえて東京での)個展の意義に疑問を感じています。何か企てた物でなければその価値を見出せなくなっています。
手前みそですが、北海道というか札幌のそれは決して見劣りする物ではなく、もっとアピールの仕方があるんじゃないか、と思っています。
作品見たいなあ…。。。
美術ジャーナリズムってどうしても東京・関西中心ですからねえ。
なんとか風穴を開けられないかとおもっている、きょうこのごろです。
お母さんもファンって、やっぱ、そーゆー芸術的な環境に育った人って、うらやましいですわ。