小樽在住の陶芸家による、札幌・丸井今井の恒例の個展ですが、今回ついに(?)、小石の形をした花器が登場しました。2002年12月、マリヤクラフトギャラリーでたくさん並べていたものですが、これまで丸井今井では展示していませんでした。
外観は石そのものなのですが、ぱかっとふたつに割れて、内側には釉薬が塗られているという、遊び心いっぱいの蓋物です。どうやって作るのかは聞き漏らしました。数点でしたが。
このシリーズは、ことし春、東京・銀座でひらいた2人展でも出品したとのことです。
メーンは、彫文の陶器。波のような文様をした黒い器や、斜め線が互い違いに入った白っぽい器です。
かきおとしの技法で作られたものですが、彫刻刀ではなく、木の棒に金属をつけたもので、表面の土を掻いて文様をつけています。
筆者はいつもふしぎに思うのですが、蓋物などの器にこういう文様をつけていって、一周しても文様の規則性がまったく狂わないというのは、すごいことですよね。「まあ、長年やってますから」というお話でしたが。
ほかに、百人一首を書いた陶板が4点。
「久方の光のどけき春の日にしずこころなく花のちるらん」
などですが、見事なかな書も斎田さんの筆になるものだそうで、いやはや多才な人です。
文字を書いた小さな皿、織部釉の茶碗などもあります。
斎田さんは、ろくろを使わずに、上品で丁寧に仕上げるのが持ち味です。
個展は21日まで。
丸井今井札幌本店 一条館8階美術工芸ギャラリー(中央区南1西2)。
■2003年12月の個展(画像あり)
外観は石そのものなのですが、ぱかっとふたつに割れて、内側には釉薬が塗られているという、遊び心いっぱいの蓋物です。どうやって作るのかは聞き漏らしました。数点でしたが。
このシリーズは、ことし春、東京・銀座でひらいた2人展でも出品したとのことです。
メーンは、彫文の陶器。波のような文様をした黒い器や、斜め線が互い違いに入った白っぽい器です。
かきおとしの技法で作られたものですが、彫刻刀ではなく、木の棒に金属をつけたもので、表面の土を掻いて文様をつけています。
筆者はいつもふしぎに思うのですが、蓋物などの器にこういう文様をつけていって、一周しても文様の規則性がまったく狂わないというのは、すごいことですよね。「まあ、長年やってますから」というお話でしたが。
ほかに、百人一首を書いた陶板が4点。
「久方の光のどけき春の日にしずこころなく花のちるらん」
などですが、見事なかな書も斎田さんの筆になるものだそうで、いやはや多才な人です。
文字を書いた小さな皿、織部釉の茶碗などもあります。
斎田さんは、ろくろを使わずに、上品で丁寧に仕上げるのが持ち味です。
個展は21日まで。
丸井今井札幌本店 一条館8階美術工芸ギャラリー(中央区南1西2)。
■2003年12月の個展(画像あり)