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晩秋の西胆振・羊蹄山麓をゆく~2024年11月21日

2024年11月23日 20時08分09秒 | つれづれ日録
 前週と同様、木曜になって
「これではいかん」
と思い、南へと国道230号を走りました。
 ことしの札幌地方の11月は、伝統的というか昔ながらの11月で、雪が降ってはとけています。とはいえ、そろそろ本格的な積雪の季節になると、差し迫った用事がなければ、車の運転にはふだんの倍の神経を使うことになり、気軽にドライブするわけにいかなくなってきます。

 この日は天気も穏やかでまずまずのドライブ日和。交通量もあまり多くありません。
 1カ所目は洞爺湖芸術館。「野生の学舎」の特別展「いのちのかたち」を見ました。

 
 子どもたちや一般町民が参加しての大きな版画や絵、立体造形などがあり、自然とともに生きようとするこの学舎の活動ぶりがよくつたわってきました。
 画像は芸術館の前につくられた「草木塔」です(ラーメン店とは関係ない)。

 もっともいま筆者はハラウェイを読んでいるところなので、こんなに素朴な「自然」観で良いのかどうかは、もうすこしじっくり考えていきたいところです。

 砂澤ビッキの常設コーナーの奥に、日本近代文学の初版本などが並ぶ小さな部屋があることに気が付きました。

 ここも撮影禁止。ガラスケースの中にあるのでさわることもできません。
 本は読んでナンボのような気もしますが…。
 貴重品だからしかたないのかな。
 
 
 近くの「とうや・水の駅」内の食堂「TSUDOU」で昼食。
  「からあげカレー」(1000円)を食べました。
 
 意外な取り合わせですが、おいしかったです。
 激辛好きには物足りないかもしれませんが、調味料で調整可能です。

 
 水の駅のロビーに「いのちのかたち」の招待券が置かれていたのは、ちょっとガッカリでした(笑)。
 まあ、JAF会員証を見せたので、入場料は240円だったのですが。

 それから青い看板にしたがって、山あいの道道をニセコへと向かいます。

 交通量はごく少なく、快適なドライブでした。
  

 
 市街地を過ぎてからニセコ大橋を渡ってしばらく進み、右に曲がり「MEDEL Gallery Shu Niseko」に初めて行きました。
 しかし、施錠されて、電灯は消えていました。とくに「CLOSED」などの札はありませんでした。

 せっかくニセコまで来たので、有島記念館まで足をのばしました。
 鉄路沿いの道は、尻別川の水面のすぐ近くを通ります。

 有島武郎の生涯を説明した常設の展示を見ました。
 特別展示などは行っておらず、吉田夫妻の大きな彫刻と絵が、値段付きで展示されていました。
 
 文学や美術の本が並んだ館内の喫茶店でエスプレッソコーヒーを飲みました。
 400円です。
 
 
 おいしいのは確かなのですが、ずいぶんと酸味が強かったです。

 国道5号に出て、倶知安へ。
 
 小川原脩記念美術館開館25周年記念第66回「麓彩会展」(~来年2月2日)と、「開館25周年記念麓彩会と仲間たち展」(~12月1日)を見ました。
 後者は、谷口一芳、穂井田日出麿ら、かつて麓彩会のメンバーだった画家たちの、館所蔵品展。
 前者は羊蹄山麓在住・ゆかりの美術家によるグループ展です。別項で紹介しますが、なかなか多士済々です。

 館の前から羊蹄山がくっきりと見えました。
 いつ来ても、頂上に雲がかかっており、これほど美しく山容が望めたのは、初めてです。


 日が落ちるのが早い季節。
 峠道が凍結してもいやなので、ここで切り上げて、往路と同じ国道230号から札幌に帰りました。
 中央図書館まで行き、本を返しました。


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