今日は教区でのお勉強会に行ってきた。私たちは・・香川県東部の「東讃教区」というというエリアに住んでいる。だから・・「西讃教区」というのもある訳だが、大勢になると・・なかなかに大変なもので、香川県を二つにわけているのらしい・・。
で・・「衣体(えたい)の世界」ということで、お坊さんの衣装全般についてのお勉強会だ。「衣体」というのは、法衣という和服とお袈裟をつけ、足袋をはいて、お念珠や中啓という扇を持った仏前用の衣装全体のこと。
講師は京都の法衣屋さんの「川勝法衣店」の古市店長さん。本山に法衣などを納めているプロ中のプロらしい・・。私の法衣一式も・・このお店で買っている。
法衣の歴史は・・お釈迦様の時代から始まるが、今回は・・明治以降くらいから・・現代までの法衣の歴史がおもなもの。最初のころは・・袍(ほう)とは和服のおなかまでしかないもの。袖と背中と左右の前までしかない。「偏衫:へんさん」ともいう。下は・・巻きスカートのような「裳:も」で、「もつけごろも」とか言った。つまり、着物の上下が別々だった。
アニメの「一休さん」が腰につけている・・黒い腰巻きみたいなもの・・。あれも巻きスカートのようで、「裙:くん」というもの。今でもお掃除などの作務の場合に着用する。
それが上下がつながって、「素絹:そけん」とか「直綴:じきとつ」と呼ばれ、道中着として改良されて「道服:」どうふく」ができたとか・・。普通、お坊さんが着ている・・黒い着物のことね・・。この・・研修生が着ている黒いころものことやね。
この講師の着ているものは・・新作の「カラー道服」という色つきのもの・・。
その後、戦争中には「黒衣一色運動」があったり、戦地で動けるように「洋服の衣:教服」ができたりしたそうだ。
それから・・袴:はかまについても説明があり、いろんな袴を紹介してくれた。
その後、七条袈裟、五条袈裟というお袈裟のお話から、輪袈裟、畳袈裟、式章などというお袈裟のお話から・・、檜扇:ひおうぎとか中啓という用具の説明とか、法衣や袈裟につけられる「紋」のお話とか・・。
この金糸銀糸のお袈裟が「七条袈裟」というもので、大きな法要やお葬式などでお坊さんが着ているもの・・。数百万円もするらしい・・。
こうした「衣体」は、服装条例という規則によって決められていて、お坊さんの位によって、色や紋の姿や数が細かく決められている。これを「堂班衣体」といい、自分勝手に好きな色を選んでもいいという訳では決してない。
その後、袈裟や輪袈裟などについている「紋」の話になったが、そういうことは、先日の本山での住職研修会で勉強した歴史の中の「有職故実」や「衣紋道」に関連していてて、復習のようにもなった・・。鷹司家とか・・・のお公家さんや武家などの関連性とか、宮中、朝廷とのかかわりとか・・。。
今・・、ホームページで「お袈裟のはなし」をまとめているが、今回、お勉強したことなども併せてまとめておきたいものだと思ったことである。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。
で・・「衣体(えたい)の世界」ということで、お坊さんの衣装全般についてのお勉強会だ。「衣体」というのは、法衣という和服とお袈裟をつけ、足袋をはいて、お念珠や中啓という扇を持った仏前用の衣装全体のこと。
講師は京都の法衣屋さんの「川勝法衣店」の古市店長さん。本山に法衣などを納めているプロ中のプロらしい・・。私の法衣一式も・・このお店で買っている。
法衣の歴史は・・お釈迦様の時代から始まるが、今回は・・明治以降くらいから・・現代までの法衣の歴史がおもなもの。最初のころは・・袍(ほう)とは和服のおなかまでしかないもの。袖と背中と左右の前までしかない。「偏衫:へんさん」ともいう。下は・・巻きスカートのような「裳:も」で、「もつけごろも」とか言った。つまり、着物の上下が別々だった。
アニメの「一休さん」が腰につけている・・黒い腰巻きみたいなもの・・。あれも巻きスカートのようで、「裙:くん」というもの。今でもお掃除などの作務の場合に着用する。
それが上下がつながって、「素絹:そけん」とか「直綴:じきとつ」と呼ばれ、道中着として改良されて「道服:」どうふく」ができたとか・・。普通、お坊さんが着ている・・黒い着物のことね・・。この・・研修生が着ている黒いころものことやね。
この講師の着ているものは・・新作の「カラー道服」という色つきのもの・・。
その後、戦争中には「黒衣一色運動」があったり、戦地で動けるように「洋服の衣:教服」ができたりしたそうだ。
それから・・袴:はかまについても説明があり、いろんな袴を紹介してくれた。
その後、七条袈裟、五条袈裟というお袈裟のお話から、輪袈裟、畳袈裟、式章などというお袈裟のお話から・・、檜扇:ひおうぎとか中啓という用具の説明とか、法衣や袈裟につけられる「紋」のお話とか・・。
この金糸銀糸のお袈裟が「七条袈裟」というもので、大きな法要やお葬式などでお坊さんが着ているもの・・。数百万円もするらしい・・。
こうした「衣体」は、服装条例という規則によって決められていて、お坊さんの位によって、色や紋の姿や数が細かく決められている。これを「堂班衣体」といい、自分勝手に好きな色を選んでもいいという訳では決してない。
その後、袈裟や輪袈裟などについている「紋」の話になったが、そういうことは、先日の本山での住職研修会で勉強した歴史の中の「有職故実」や「衣紋道」に関連していてて、復習のようにもなった・・。鷹司家とか・・・のお公家さんや武家などの関連性とか、宮中、朝廷とのかかわりとか・・。。
今・・、ホームページで「お袈裟のはなし」をまとめているが、今回、お勉強したことなども併せてまとめておきたいものだと思ったことである。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。