まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

夏至の日は ビール缶ばかりが 騒がしい

2011年06月22日 | 時にはぼぉっ~とする時

 今日は夏至だとか・・。夏至は二十四節気の一つで、一年で最も昼間の時間が長くなる日。それは、太陽が最も北(北回帰線の真上)に来るために起こる現象である。しかし実際は夏至は梅雨の真っ只中なので、日照時間は冬よりも短いことが多いらしい・・。

 

 そんな関係ではないと思うが朝の五時前から起きてしまった・・。で、そのまんま堤防へ釣りに出かけたのだが、今日は全くのアタリがない・・・。だから・・五時半には戻ってきてしまった。

 で、朝食を食べてからは・・家の周辺の草刈りをした・・。

 

 夏至とは、この日を過ぎると本格的な夏が始まると意味らしい。それだからか・・・急に蒸し暑くなってきて、一時間も草刈りをやると全身が汗でずぶぬれになってしまった・・。

 

 五月の連休前後に草刈りをやったと思うのに・・・一ヶ月を過ぎたら我が家の周囲は草まみれになっていたのだ・・・。

 さて・・お風呂に入り着替えをしてから・・昨日の続きを書いてみようと思った・・・。

 五色台は、香川県のほぼ中央、瀬戸内海に突き出た面積約50k㎡の広い台地で、青峰、赤峰台、黄ノ峰、白峰、黒峰などの峰々からできており、ここには豊かな自然がまだまだ多く、四季おりおりの自然とのふれあいを楽しむことができる。

 この台上の西には、四国霊場81番札所の白峯寺、東には82番札所の根香寺があり、南の麓には80番札所の国分寺がある。これらのお寺を結ぶ道は、「五色台のへんろみち」コースとなっている。

 

 会社時代に、澄みきった秋晴れの一日、有志ら50人ほどが心地よい風に誘われ、根香寺を出発点に、白峯寺に至る遍路道コースを歩いたことがあった。うっそうと茂る樹木に囲まれた遍路道を行くと、木々の間をメジロやヒヨドリが飛び交っていた。

 根香寺を後にして、白峯寺に通じる50丁(約5km)の遍路道に入る。林の中は薄暗く、空気がひんやりとしている。あちこちにお地蔵さんが置かれてあり、白峯寺までの距離が刻まれている。道々、カンカン石として有名なサヌカイトも見られる。途中には自衛隊の宿営地らしきところもあったりと・・・変な世界に迷い込んだ感じがする場所もある。

 

 起伏の多い道をゆっくりと歩き、やがてヒサカキのトンネルに入る。葉を一枚取り、昔懐かしい巻き笛を作り、ピーピーと鳴らしながら、歩いているうちに十九丁に着く。国分寺からの遍路道は、ここでつながっている。ここから急な坂を上り、しばらく県道を歩いて再び遍路道に入り、白峯寺に到着する。 境内には、ハギやキキョウの花が咲き、キンモクセイが香り、お遍路さんもほっと一息ついていたことを思い出す・・・。

 

 昨日の白峯寺のところで説明をうやむやにしたところがあった。それは、四国八十八ヵ所第八十一番霊場 白峯寺に隣接している、「崇徳天皇陵」。崇徳天皇は第七十五代天皇で、四国で唯一現存する御陵である。あんまり・・ブログでお墓の話もどうかと思ってね・・・。

 

 崇徳天皇にまつわる様々な伝説・伝承は、各方面の方々があらゆる媒体で発表しているので、ここではお話しないが、有名な「崇徳院」とされる崇徳天皇の御製の中で私が記憶しているものが下記の二つ。

  「おしなべてむなしと説ける法なくば色に心やそみはてなまし」

  「瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢むとぞ思ふ」

 

 これが、白峯寺の北側にある崇徳天皇白峯陵の石碑。天皇や皇后、上皇などの墓所である御陵は、一般に京都や奈良など当時の都の近くに造られているが、都から遠く離れた所に造られているのは、下関の安徳天皇陵と淡路島の淳仁天皇陵、そして、ここ白峯陵だけだという。
 崇徳上皇は、平安時代の終わりごろの天皇の地位をめぐる争い(保元の乱・1156年)に敗れ、今の坂出市あたりに流された。伝説によると、都を恋しく思いながらさみしく日々を過ごしていた上皇は、せめて自分の書き写したお経だけでも都の寺に納めたいと願った。
 しかし、都の貴族たちはこのお経には呪いがこめられていると考え、これを都に持ち込むことを許さず送り返してきた。そこで上皇は、都の貴族たちに深い怨みをいだき「魔王となってこの世を悩まし、乱してやろう」と、自らの指を食いちぎり、流れる血で呪いのことばをお経に書いて海に沈めた。その後、上皇は深い怨みを持ち、悲しみのうちに亡くなったという。
 
 そこで、上皇の怒りをしずめ、成仏してもらうために1191年に、御陵の東側に頓証寺殿が造られた。さらに、1414年に後小松天皇は上皇の成仏を願い、自身で筆を取った額(勅額)を頓証寺に奉納した。都の皇族や貴族をふるえあがらせたことが嘘のように、白峯御陵は緑の中にひっそりとたたずんでいる。
 
 午後からはますますの蒸し暑さで身動きするのも面倒になって、釣りにも散歩にも出かけられず、室内で洗濯やら室内の掃除をするばかりで過ぎてしまった・・・。急激な気温や湿度の変化には・・もう、身体がついていけそうもない・・・。
 
じゃぁ、また、明日、会えるといいね・・・。

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