善然寺よもやまばなし

横浜の浄土真宗本願寺派(お西)のお寺です。
電話 045-741-2351
http://zennenji.com/

夏火冬上の巻

2009-02-03 | Weblog
夏下冬上(かかとうじょう)
炭の火熾し・ひおこしの時の口伝だそうです。
夏は炭の下に火種を置くと 暑い暑いと外に出たがり 
冬は上に火種を置くと寒い寒いと中に入っていく・・・ということ。

昔の人の智慧ですね~。

昨日は住職が日中いませんでした そこで「かか~登場」
私が火鉢の火熾しをしましょうかね~と独り言を言って
ガスレンジで炭に火をつけ
長火鉢へ移動して鉄瓶に水を入れ・・・
シュン シュンと湯の音がたったら玉露なんぞ・・・と他の事をして気がつきましたら 火が消えていました。

ならば・・もう一度とガス台へ~
炭をガンガンに熾し・・・

また他のことに気をとられていましたら・・・

炭が燃え尽き小さくなっています・・ 
つぎ足して大きな炭に火をおこそうと 火吹き棒でふ~~ふ~~

炭は小まめに世話をしないと消えるとは知っていましたが・・・

結局玉露も煎茶も飲めないまま・・・

鉄瓶も一度もシュンとも言わず・・・シュン

住職が帰って・・・すぐ鉄瓶を取って 「これでは火が熾らない・・・」など言い

すみません。炭・・・

昔の人は火を大事に絶やすことなく燃えつきることもなく・・・
ご苦労が偲ばれます。
今は簡単にガ~~~とガスで火を点けられますがね~

私も炭を上手に熾せるようになりたい~と思う一日でした。

写真は住職が熾した炭でございます。
コメント
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