ロンドンに住む友人が来月、仕事で東京に来るという連絡があった。年に数回だが、こちらがロンドンに行くときには彼の自宅で、彼が東京に来るときにはレストランで食事をすることにしている。ロンドンの彼の自宅が都心中の都心でロンドンの我が家からも地下鉄で至近距離にあるのに対し、東京の我が家は都内とは言え彼がいつも滞在する虎の門のホテルまでの帰りを考えると、わざわざ来てもらうのはいささか気が引けるからだ。
最初に一緒に地中海のエネルギー・プロジェクトを手掛けたのはかれこれ35年以上前になる。それ以来、お互いにロンドン、東京に勤務することがあり、いつの間にか生涯の友となった。偶然なのだろうが、なにか新しいことをやるときにはいつもパートナーとなる。必ずしも常に対等ということではなく、ある時は彼がリーダ^を務め、ある時はこちらがリーダーになることもあった。しかし、価値観が合致しているからなのだろう、案件の進め方で意見の違うことはほとんどなかった。
ウクライナ情勢か、石油価格か、はたまたロンドンと東京の不動産市場の動きか、今度はどんな話題になるのか今から楽しみだ。