少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

春の星座

2005-05-07 22:46:58 | 天体観測
夏や冬に見える星というのは、ちょうど天の川の中を見ることになるので華やかだ。比較的近いところにある星なので小型のべ応援今日でも結構見ごたえがある。

しかし、春や秋の星というのは天の川銀河の上下を眺めることになるので、基本的に見える星の数が少ない。星雲や星団も遠くにある銀河がたくさん見えるが、これはととてつもなく遠いので、小型の望遠鏡では苦しい。いくつかの球状星団も見えるが、僕の85ミリではそれぞれの星に分解して見えたためしがない。

今回のゴールデンウイークはいい天気が続いたので、結構星を見ることができた。2,3の初めて見るメシエ天体もあった。

球状星団というのは古い星がたくさん球状に集まったもので、なんでああいうふうになるのかよく分からないということを聞いたことがある。今日はM3という最も大きい球状星団の一つを大分長く眺めた。2,3の星が星団の周りに見えたが、あれが星団の一部の星が分解できたのか、それとも近所にある星なのかははっきりしない。

3万2千光年のかなたからはるばる旅をしてきた50万個もの星の光が、この小さな望遠鏡を通して僕の網膜に焼きついた。ここの星にその光は分離しなかったけれど、そこには一つの奇跡が起こったのだ。

統計と美しさの関係

2005-05-07 09:09:31 | 哲学
統計というのは、物事を長期にわたって観測し続けたり、たくさんのサンプルを集めたりしたときにその集合の数学的な性質を議論するものである。そんなことは誰でも知っている。

でも、それってものの美しさと同じではないかと思うようになってきた。つまり、ものの美しさはもののディテールに宿るのだから。ディテールはディテールだから、普通はよく分からない。じっと対象を良く観察し続けることが大切だ。このじっくり観察し続けるというプロセスは、まさに統計でいうサンプルを集める過程そのものではないだろうか。

データを予見をいれずに取り続ける。大体は平均値のようなデータばかりだろうが、それだからといってそう決め付けてはいけない。たまにはアレッて思うようなデータが表れる。それこそがその対象に潜んでいる美しさであり、本質なのだ。

長く一つのことを続けることの意義、それは3シグマの外にあるような微妙な事柄を見つけることが出来るということだろう。

俄然統計に興味がわいてきた。